内容説明
昭和二十四年の刊行以来、長く読み継がれてきた戦没学徒の遺稿集『きけわだつみのこえ』。しかし、この感動の書は遺族の手からも奪い取られ、特定の政治的意図を反映させた政争の具になり果てている。戦場に散った平和への願いと、遺族の衰悼の意が込められた「歴史的遺産」は、いかに踏みにじられていったのか。
目次
序章 戦没学徒と私
第1章 『きけわだつみのこえ』の誕生
第2章 バイブルへの道
第3章 倒された「わだつみ像」
第4章 「反天皇制」の中で
第5章 戦没学徒の「戦争責任」
第6章 追放された遺族
第7章 わだつみ学徒、五十年後の「死」
終章 次代にとっての「わだつみ」
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939(昭和14)年、北海道に生まれる。同志社大学文学部卒業。編集者などを経てノンフィクション作家となる。主として昭和史と医学教育、医療問題に材をとった作品を多数発表している。現在、立教大学非常勤講師、函館大学客員教授の傍ら個人誌「昭和史講座」(年2回刊)を主宰
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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