カルトの子―心を盗まれた家族

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163563701
  • NDC分類 169
  • Cコード C0036

内容説明

平凡な家庭にカルトが入り込んだとき、子どもたちはどうなるのか。カルトの子が初めて自分たちの言葉で語った、心を盗まれた家族の実態。

目次

第1章 超人類の子―オウム真理教
第2章 エホバの証人の子―ものみの塔聖書冊子協会
第3章 神の子―統一教会
第4章 未来の革命戦士―幸福会ヤマギシ会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみきーにゃ

57
《図書館》こんなに重い話だったとは思いもしなかった。まだ自分の子どもは居ないが、この本に出てくる親たちの行動に理解が出来ない。恐ろしすぎる。2015/02/21

シオン

29
オウム真理教 エホバの証人 統一教会 幸福会ヤマギシ会 この4つの宗教団体の2世にスポットを当て綿密に宗教団体の内部を調べあげ当事者にインタビューをしてとても分かりやすく2世の人達の現状、終わらない苦悩がまとめられていた。今から22年前、2000年にこの本は刊行されているのだが22年経っても何も現状が変わらなかったのだなと恐ろしく感じた。きっと救いを求めて入信するのだと思うけど活動中心の生活ですぐ側にいる子供のSOSに耳を貸さず家族が破綻していく、それにも気がつかない…信仰の自由はあるけど恐怖しかない。2022/07/16

スノーマン

28
親を選べない子供たちが巻き込まれていく様子がありありと伝わり地道に取材を重ねたとわかった。オウム、エホバ、統一教会、ヤマギシ学園。体罰あるなしの差はあれど、就学前に家庭で親に愛されたという記憶がないとこんな風に育つのか。皮肉なことに、親たちは子供たちの将来も含めて救われるためにカルト的な道を選んだのに正反対になってしまってる。自分の人生を、心を、返して欲しいって訴えに、きちんと親が向き合う覚悟。ただ、それは私たち一般の親にも多少なりとも言えることかもしれないとハッとする。家族は難しい。2015/04/30

いっちゃん

24
勉強になりました。ふんわりと分かったつもりでいた、カルト集団のそれぞれの中身や教義が理解できました。傍から見たら、いやなんでこれ信じちゃうかなと、びっくりするようなお話てんこ盛りです。私は主人を急な病気でなくした経験があるんですが、やって来ましたよエホバの証人の信者の近所の人が。亡くなったご主人に会えるから、話を聞きに来なさいよって。荒唐無稽な話だけど、信じちゃう人たくさんいるんだね。二世の問題は本当に根深い。安倍さん問答無用で殺られちゃったもんね。話が通じない相手とはどうやって分かり合えるのか。2022/09/15

くまちゃん

21
カルトの実態を含みながら、子供がどういう生活をしていたかとその後が書かれている。子供が未来を築くとされ異常な心理を教え込まされ暴力で従わせるものや、反対に邪魔なものとされ放置されるもの。どちらも虐待だ。年を取ると1年が短く思われる。毎日に新しい体験が少なくなるからだ。反対に子供は毎日が新しく見るものや体験が多いので1年が長く充実している。その子供時代を何年もここで過ごす事が将来何も影響しないわけがない。しかもそれを強いたのは自分の親だ。こんなこと許されるわけがない。2023/09/17

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