消された国家主席 劉少奇

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140807149
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0022

内容説明

毛沢東から「資本主義の道を歩む党内最大の実権派」と名指しの批判を受けて打倒された劉少奇。党主席と国家主席の抗争。いったい、なにがどうなっているのか?鍵はかつての毛・劉関係にある。本書はいわゆる伝記ではない。けれどもここには、これまでわれわれの知り得なかった現代中国政治のさまざまな秘密が語られている。毛沢東と改革開放派との壮絶な権力闘争の実態が、いま明らかになる。

目次

第1部 知られざる劉少奇(国家主席のために哭す;中国共産党の先達;公民としての名誉と尊厳を返せ)
第2部 回想の劉少奇―家族が見た国家主席(悔いなき旅路;劉少奇の思い出二、三;真理の炎;心は日月のように;“四清”疑惑;娘の心の中にいる父;父と過ごした最後の日々;勝利の花束をあなたに―父・劉少奇を思う)

著者等紹介

吉田富夫[ヨシダトミオ]
1935年、広島県生まれ。1958年、京都大学文学部卒業。現在、仏教大学文学部教授。現代中国文学史専攻

萩野脩二[ハギノシュウジ]
1941年、東京生まれ。1965年、京都大学文学部卒業。現在、関西大学文学部教授。中国現代・当代文学専攻
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感想・レビュー

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katashin86

2
「文化大革命」で毛沢東に打倒されたということしか教わらない、まさしく「消された」人・劉少奇についての家族の回想をまとめた一冊。 抗日戦・国共内戦でみせた戦争指導、労・農・資の協調を理想とし極左を否定する穏健な政治指導のどちらをみても、共産党中国成立の最大の立役者のひとりであり、家族のひいき目もあるが高潔な人格もまた魅力にあふれる。 「わたしが小指一本動かせば、きみを打倒できる」文革前夜の、毛沢東とのひりつくようなやり取りはたいへん読みがいがある。2020/04/19

プチライス

2
「人間と妖怪が入れ替わり、誠実と邪悪の区別もつかず、是非や真偽は混淆された」文化大革命の嵐のなかで「一切の罪悪の代名詞とされた」劉少奇。子どもたちが連名で記した「勝利の花束をあなたに」は涙なしに読めません。2010/10/05

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