出版社内容情報
大西洋の海底五千メートルの深海で、５０年ぶりに発見された訪独日本潜水艦イ５２。７人の技術者の使命は何か。金塊２トンはなぜ積み込まれたのか。公開された米軍の暗号解読資料と関係者の証言からイ５２の運命を探る。
内容説明
米軍は暗号をすべて解読していた！七人の同乗民間人の使命は？公開された米資料などからイ５２の運命を探る。好評のＮＨＫスペシャル番組の出版化。
目次
序章 ヨーロッパの日本潜水艦
第１章 半世紀ぶりの発見
第２章 暴かれていたイ５２の任務
第３章 イ５２がもち帰ろうとした最新技術
第４章 繰り返された訪独潜水艦作戦
第５章 無事帰国したイ８
第６章 日本の技術力
第７章 金塊二トンの謎
第８章 イ５２消息を絶つ
第９章 イ５２撃沈の全貌
終章 宝船作戦のその後
感想・レビュー
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Ted
2
’97年8月刊。○大東亜戦争末期、起死回生の決戦兵器の技術導入のため、対価の金塊2tと技術者を載せてドイツを目指した伊52号潜水艦のドキュメンタリー。高速魚雷艇やロケット・ジェット戦闘機のエンジン、レーダーなど当時のドイツの技術力の高さには圧倒されるが、同盟を組む相手としては些か距離が遠すぎた。唯一の輸送手段が潜水艦しかなく、往復に成功したのは伊8号だけで、暗号も解読されていたという究極の無理筋案件。それでも国のために任務を全うしようと苦難の航海に挑んで帰って来られなかった彼らの無念はいかばかりであろう。2023/10/08
