出版社内容情報
「最後の秘境」とも形容される人間のからだ=人体は、人類にとって永遠の興味と関心の対象です。60兆の細胞から成るといわれる人体は、いかにすぐれ、また、いかに巧妙なものなのか…年齢の壁をこえて私たちが知りたい"素朴な疑問"への回答を求める試みが、本シリーズの原点といえます。とかく難解になりがちなこうしたテーマを、ビジュアルな情報をふんだんに盛り込むことで<面白く><分かりやすく>、あたかも、人体の中を行く"探検物語"=驚きと感動のドキュメントに仕立てます。
内容説明
バクテリア、ウイルスなど外部からの侵入者や体内に生ずる異物と戦うミクロの戦士たちの働きを探る。
目次
1 正義と悪が激突し愛と憎悪が交錯する大都会・人体―いま細胞たちは自己を語りはじめる
2 ミクロの世界の壮大なスペクタクル バクテリア撃滅のドラマを目撃するとき私たちはインナー・ウォーズに息をのむ
3 35億年目に誕生したひとつの生命―“戦士”たちはその輝きをけなげに守りやがて静かに終焉へと導く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
265
「空気のなかに漂い、呼吸のたびに鼻や口から入りこんでくる数えきれないほどのダニの卵やカビの胞子。また、いろいろな経路を通って体内に侵入する多種多様なバクテリアヤウイルス―中略―しかも、人体はこれら外敵たちが増殖するのに絶好の環境を備えている」―潔癖症の人が読んだら卒倒しそうになる冒頭なのだが、これが地上の実態である。そして、人体にはこれらの外敵に敢然と立ち向かい、撃退する(もしくは無力化する)装置が用意されているのである。すなわち、自己と他者とを極めて厳密に識別し、侵入を許さない「免疫」というシステム⇒2025/07/23
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