ウクライナ・ナショナリズム―独立のディレンマ

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ウクライナ・ナショナリズム―独立のディレンマ

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  • サイズ A5判/ページ数 265,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130360937
  • NDC分類 238.6
  • Cコード C3031

出版社内容情報

ウクライナは,ロシアに次ぐ人口と経済的重要度をもつ新しい独立国である.本書は,ウクライナ・ナショナリズムの歴史的背景,第二次世界大戦からペレストロイカまでの運動の軌跡と独立のプロセスを描き出し,独立後のさまざまなディレンマを明らかにする.

内容説明

本書は第二次世界大戦後、ウクライナが独立にいたるプロセスと独立後のディレンマについて書いたものである。自決(self‐determination)を求め、独立を獲得するまでのナショナリズム・フェーズ1と独立後に直面する新しいナショナリズム・フェーズ2の双方を書こうと試みた。ナショナリズムをめぐる諸問題は独立によってすべて解決するわけではないからである。

目次

第1章 ウクライナ・ナショナリズムの歴史と特質(ウクライナ民族運動の系譜;ウクライナとロシア―東スラヴのアイデンティティ;クリミアとオデッサ―多民族性の喪失)
第2章 ウクライナ化を求める運動―60年代からペレストロイカへ(シェレストとシチェルビツキー―二人の第一書記;ウクライナ語をめぐる運動―第三のウクライナ化;ユニエイト教会への道)
第3章 独立へ―ソ連からの「退出」(主権宣言から独立宣言へ;ウクライナにおける分離と独立;ソ連からの「退出」)
第4章 独立のディレンマ(CISとウクライナ;独立のディレンマ(権威主義と経済再建;国民統合の困難性;ウクライナのゲオポリティカ))

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

23
1998年の本なので、もはや古いのだけれど、ウクライナのざっくりとした歴史、各地方の政治的特質、ユニエイトの件、そしてクリミアの問題と結局のところ今に至るまで解決できなかったあれこれを解説してくれている本。7200円+税というお高い本なので、図書館の蔵書を検索すべし。とりあえず一読しておいて損はないと思う。2015/07/01

やまやま

15
ソ連邦解体後の20世紀中に書かれた書物であるが、連邦―各共和国ー民族集団という三層構造の力学あるいは内部矛盾といった視点は非常に明快でわかりやすい。それだけに、このモデルで事態をすべて説明した気にならないようにと逆の心配までしたが、非常に示唆に富む内容であった。ソルジェニーツィンの願望の由来である、スラブの帝国が復活することは宗教面も含めて理解はできたが、暴力による統治を目指すことに全く共感できないことは評者も現在の世論と同じ。著者は連邦制を適切に導入することが、他著と同様に解決の一案と提唱している。2022/10/19

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

9
1998年刊。ウクライナ戦争の即時停戦を訴える一人でロシア史研究が専門の東京大学名誉教授・和田春樹氏の発言「日本にはウクライナ研究をきわめた学者がいる。東京大学名誉教授中井和夫氏(1948年生)である」が長周の記事に載っていた「ウクライナ戦争は何から何になったのか――松里公孝著『ウクライナ動乱』を読み解く 東京大学名誉教授・和田春樹」https://www.chosyu-journal.jp/kokusai/27735 そこで中井氏の著作を読んでみた。なお本書は緊急復刊されたが7000円超えは高すぎる。→2023/10/11

Toska

7
初版1998年、再版2022年。四半世紀の時を経て注目が集まった理由が戦争だったという事実は悲しい。長い歴史を持つウクライナ・ナショナリズムだが、本書では20世紀以降がメインとなっており、それだけに密度は濃い。文化運動と政治闘争、分離志向と合流志向など、様々な要素が取り上げられている。ウクライナ情勢に大きな影響を与えてきたロシアの思想動向にも目配りが利いていて、時代を超えた価値を持つ一冊。2023/12/27

印度 洋一郎

7
ウクライナ独立後間もない90年代半ばの著作だが、現在の状況が既にこの時点で指摘されている。経済的、歴史的にウクライナを手放せないロシア、歴史上統一された国家を持った経験がなく、歴史の経緯の違いから地域差の大きいウクライナについての記述は、現在の報道を補完する内容。この本では、経済、言語、宗教などで東西の違いが大きなウクライナの国民国家としての難しさを解説しているが、結果として現在の戦争がその国民意識の勃興を大いに促している。CIS発足とソ連崩壊の際のウクライナの微妙な動きも興味深い。2022/11/08

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