内容説明
圧倒的な国力と技術力にものをいわせ、米軍はついにレイテに上陸した。フィリピン失陥は資源供給ルートの途絶を意味する。直ちにレイテ奪還を目指す日本軍。これを殱滅せんと米海軍はサンベルナルディノ海峡で立ちはだかる。物量の差に苦戦必至といえど連合艦隊には史上類を見ない切り札があった。「武蔵」を加え、六艦となった一八インチ砲搭載艦、そして神風特別攻撃隊―。敗色濃いなか帝国海軍の最後の光芒がフィリピン沖に、沖縄沖に煌めく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
熱東風(あちこち)
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軍艦が崩壊状態、戦闘機や大和が活躍(?)しますが最早焼け石に水。あとがきにも書かれていましたが、安易に日本が勝ってしまうストーリーではないのが良かった。とはいえ、フィクションではあるものの、敗戦国の悲哀はつらいものがあります。/現今大流行のゲーム「艦これ」は全くやらないのですが(アニメは視聴中)、萌えキャラを通して在りし日の日本帝国の軍艦たちを愛でたいというその気持は分かるような気がします。本書に於いても軍艦を『彼女』と呼んだり、『介錯』するという表現に、軍艦に対する愛情が垣間見ることが出来ますし。2015/02/25
おーえす
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やっぱ負けるよなあ。あとがきでも「艦隊決戦で闘えば日本は太平洋戦争で勝てたという主張に対するアンチテーゼ」のつもりだと書かれている。物量差もそうなんだろうけれど、やはり戦争に対する考え方が日米で根本的に違っていたのが勝敗を大きく分けたのかな。何はともあれこれで本編は完走できた。最初は5冊もあるからどうなるかと思っていたが、非常に楽しく読めた。歴史小説に関する認識を少し改めようと思う。2013/10/03
Gulico
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やはり艦が沈むと哀しいものがあるな。それでもまぁだいぶ善戦したって感じ。最初のほうではいらつかせる嶋田だったけど、自分のことしか眼中にない生き様はある意味天晴れ。2009/07/17
神聖オスマン帝国
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仮想戦記の完成形 海戦は勿論、特攻や休戦に対する登場人物の考えが伝わってきます 戦艦の美しさをこれほどまでに描いた作品は他にないでしょう2020/08/08
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