感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uburoi
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フォークランド紛争について、今更ながら知ることができた。当時のア大統領ガルティエリが国内問題から国民の目を外敵に向けるために始めたものだ。その後ガルティエリは失脚、軍事裁判にかけられた。本書は1984年に出た文庫なので記述はないが、91年に恩赦を受けるまで監獄暮らしをしたようだ。新聞記者として、また外交官としてアルゼンチンに12年間も滞在した著者による見聞記。アルゼンチンという国について地理的歴史的政治的なエッセンスがつめ込まれた魅惑の1冊だ。独裁者（反面英雄でもある）ペロンの実像に迫る部分も興味深い。2016/05/27
