内容説明
政治不信の高まりとともに不死鳥のように甦る首相公選論は、国民の関心の一時的消長を超え、日本政治の問題点を知るために格好の素材を提供するものといえる。小泉首相が設けた「懇談会」は三つの制度提案を行ったが、本書は、それらを設計した委員たちの論考を柱とする。政治の現状を見据えた具体的な考察は、日本の統治システムを考えるうえに資するところ大きいだろう。巻末に、報告書全文並びに関係憲法条文を付す。
目次
首相公選制論と現代日本の政治
国民の国政参加の途をどう広げるか
首相公選制に関する考察
議員内閣制の日本的弊害を克服するために
日本政治の格好の教材
イスラエルの首相公選制
「首相公選制を考える懇談会」報告書
著者等紹介
大石真[オオイシマコト]
1951年(昭和26年)、宮崎に生まれる。1974年、東北大学法学部卒業。九州大学法学部教授等を経て、京都大学大学院法学研究科教授
久保文明[クボフミアキ]
1956年(昭和31年)、東京に生まれる。1979年、東京大学法学部卒業。筑波大学社会科学系助教授、米ジョンズ・ホプキンズ大学政治学部客員研究員等を経て、慶応義塾大学法学部教授、放送大学客員教授
佐々木毅[ササキタケシ]
1942年(昭和17年)、秋田に生まれる。1965年、東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科・法学部教授等を経て、東京大学総長
山口二郎[ヤマグチジロウ]
1958年(昭和33年)、岡山に生まれる。1981年、東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手、北海道大学法学部助教授を経て、北海道大学法学部教授
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感想・レビュー
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