中公新書 歴代天皇総覧―皇位はどう継承されたか

笠原 英彦【著】

中央公論新社（2001/11発売）

• サイズ 新書判／ページ数 334p／高さ 18cm
• 商品コード 9784121016171
• NDC分類 288.41
• Cコード C1221

出版社内容情報

天皇は古代より連綿と代を重ねてきた。壬申の乱、承久の乱、南北朝動乱などの激動を乗り越え、その系譜は千年以上にわたって続いている。皇位の継承はどのように行われ、どう変質をとげたのか。摂政・関白、将軍、執権といった時の権力との関わりはいかなる推移をたどったのか。記紀に記される初代神武天皇から昭和天皇に至る百二十四代と北朝天皇五代すべての生涯と事績を丹念に叙述する。巻末に系図、年表、索引を付す。

内容説明

天皇は古代より連綿と代を重ねてきた。壬申の乱、承久の乱、南北朝動乱などの激動を乗り越え、その系譜は千年以上にわたって続いている。皇位継承はどのように行われ、どう変質をとげたのか。摂政・関白、将軍、執権といった時の権力との関わりはいかなる推移をたどったのか。記紀に記される初代神武天皇から昭和天皇に至る百二十四代と北朝天皇五代すべての生涯と事績を丹念に叙述する。巻末に系図、索引を付す。

目次

神話時代の天皇（神武天皇；綏靖天皇　ほか）
古代の天皇（応神天皇；仁徳天皇　ほか）
中世の天皇（後鳥羽天皇；土御門天皇　ほか）
近世の天皇（後水尾天皇；明正天皇　ほか）
近現代の天皇（明治天皇；大正天皇　ほか）

著者等紹介

笠原英彦［カサハラヒデヒコ］
１９５６年（昭和３１年）、東京都に生まれる。１９８０年、慶応義塾大学法学部政治学科卒業。１９８５年、同大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。１９８８～８９年、２０００～０１年、スタンフォード大学（米国）訪問研究員。現在、慶応義塾大学法学部教授。専攻、日本政治史、日本行政史
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感想・レビュー

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[ミユ]

初代・神武天皇から124代・昭和天皇までのそれぞれ事績を史実に基づいて解説した一冊。通しで読むにはよほど興味がないと大変かも（笑）でも歴史関係の本を読むときに辞書的な使い方ができてなかなか便利そうです。北朝の５代も載ってます。余談ですが飯豊青皇女が女帝であったかどうかは本当に気になる。

2016/07/03

[レアル]

初代神武天皇～第124の昭和天皇の総覧。其々の天皇の解説や、歴代天皇がどのように皇位を継承していったのかを描いている。いつも手元に置いている本で、買った当時は通読する必要性もあり全部読んだが、今は必要な箇所だけ読む事が多い。今回は古代天皇の部分を読み返すために手に取る。

2018/01/05

[mitei]

主だった天皇をパラパラと読んだがとても内容が浅く感じた。しかしどんな天皇がいるかがよくわかる。あと光格天皇はもう少し記述を増やして、祭祀復活を頑張っていたことなど書いて欲しかった。それが明治維新への一里塚になってるのだから。

2011/06/30

[Tomoichi]

歴代天皇を神武天皇から順に皇位継承を軸にして日本通史。視点を天皇に持ってくるだけでこんなに歴史が違って見えてくるのかとびっくり。藤原氏についても気になってきます。昭和天皇に関する記述で私とは意見が違う部分もあるが全体的に公平に記述しているのは好感が持てました。

2018/03/08

[mazda]

安康天皇は、大草香皇子の妹を自分の弟の妻にしたいと考え、その旨皇子に打診し快諾を受けました。しかし、天皇の使いが皇子の宝物を横取りしようと、「皇子は妹の嫁入りを拒否した」と嘘を伝えたことで、天皇は激怒。皇子を殺害し、妻を自分の妻として迎え入れたそうです。ところが3年後、わずか7歳だった皇子の息子眉輪王に殺害されたそうです。恨みの強さがうかがえます。散々好き勝手した武烈天皇、自身の王位継承のために殺戮を繰り返したとされる雄略天皇など、日本の歴史書は時の権力者の悪い面も書いているので、信用できると思います。

2018/01/16