中公新書<br> 病める心の記録 - ある精神分裂病者の世界

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中公新書
病める心の記録 - ある精神分裂病者の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 184p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121001535
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C1211

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

14
気味の悪い、矛盾の多い、芳しくない噂がある人は、それだけで精神病の妄想の対象になりやすいという。手記を寄せた少年は十三歳で発症。幼い頃、近所の古物商が運転する車を避けた母が、打ちどころが悪く死亡したことを起因とする。その古物商は兎唇、斜視で奇妙な顔をした人物だったらしい。その後、その変人が少年の夢と現実の狭間に入り込み、苦しめることになる。寛解してもまた発病する。そいつを滅したところで残像は消えない。2019/04/06

okaching

4
統合失調症の世界が垣間見れる。八割が当事者の手記。緊迫感があり、素人が書いたものには思えない。面白かった。2017/01/20

チェリ

4
黒い影とマネキンロボット。フィクションのようでもあるが、誰かにとっては現実だとも言える。興味深い世界。2010/08/30

おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ

3
病める心の記録・・わざわざそんな本を読まなくても自分が書いてるブログを振り返れば充分に事足りるのだが、読んでしまった。そもそも私は病んでいるのだろうか?私には赤く見えるリンゴは本当に赤いのか?私が愛しいと感じている心は罪ではないのか?統合失調症はかつて精神分裂病と呼ばれており、本書はその患者である少年が日々幻視する、或いは感覚として認知する世界を記述したものだ。私には理解できなかったが沈滞した状態に感じる蒙昧感には覚えがある。ただし「心は病まない」と私は考える。脳の防衛反応と筋肉痛だと勝手に思っている。2016/03/20

挫躯魔

3
不覚にも泣いてしまった、、自分と通じるところがあったのかな?にしても昭和43年に精神病についてここまで取材を重ねて、本にしたのは凄いと思う2014/06/03

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