内容説明
鴎外がうちたてた兵食論がもたらした脚気病惨禍は、陸軍兵士たちを襲いついには晩年の鴎外を逆襲する…文豪ゆえに封印されていた秘密の扉が開けられた―。
目次
第1章 留学、脚気問題関与の発端
第2章 帰国とその後
第3章 日清戦争
第4章 戦後処理と小倉行
第5章 日露戦争
第6章 局長就任まで
第7章 局長森林太郎
第8章 退官と考証史伝物
著者等紹介
坂内正[サカウチタダシ]
昭和5(1930)年新潟県生まれ。昭和28(1953)年東京大学卒。文芸評論家。平成2(1990)年、『カフカの「アメリカ(失踪者)」』で第18回平林たい子文学賞(評論部門)受賞
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