内容説明
川端康成をして“昭和の夢二”と言わしめた稀代の抒情画家・谷内六郎。「絵が描きたくて仕方なかった」少年の日々、そして、旺盛な創作活動を支えてきた家族たち。愛とユーモアに満ちた絵の世界と、その人生をふりかえる。日本人の原風景を描き続けた画家・谷内六郎のすべて。
目次
1章 昭和の子ども(なつかしい昔のあそび;現実の向こうに想うもの;怖がりだったあのころへ ほか)
2章 “駄菓子屋派の巨頭”になる(世田谷の田園に育つ;少年時代をつづった画文集『北風とぬりえ』;御宿慕情 ほか)
3章 毎週が展覧会!(昭和30年の大ブレイク―第一回文藝春秋漫画賞受賞;表紙は谷内六郎「週刊新潮」創刊!;働くことは尊いことさまざまな仕事 ほか)
著者等紹介
谷内六郎[タニウチロクロウ]
1921年(大正10)、東京生まれ。幼少時から喘息に悩まされるが、10代より新聞や雑誌に漫画を発表し始める。1955年、第一回文藝春秋漫画賞を受賞。翌56年、「週刊新潮」創刊号から表紙絵を担当し、人気を博した。59歳で没するまでに描いた表紙絵は実に1335枚。表紙絵以外にも、挿絵や装幀、広告、福祉活動など幅広い分野で活躍した
谷内達子[タニウチミチコ]
東京生まれ。劇作家の飯沢匡に師事し、創作人形作家として「トッパンの人形絵本シリーズ」や岩波の人形映画、テレビCM等で制作に携わる。ファンとして谷内六郎のもとを訪れるうちに親しくなり、1958年に結婚。夫の喘息の看病のため、まもなく人形制作を断念するが、2児をもうけ、以降谷内が亡くなるまで精神的な支えとなった
橋本治[ハシモトオサム]
1948年(昭和23)、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。イラストレーターを経て、1977年、小説「桃尻娘」を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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