象の棲む街

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104646012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東京で最大規模の極東アメリカは明治神宮の跡地から自転車で丸半日行ったところ、ほぼ首都の西の果てにあった。―すべてを失った日本。唯一の希望は一頭の“象”だった。圧倒的な創造性で、並行世界を綴った幻想絵巻。第15回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

著者等紹介

渡辺球[ワタナベキュウ]
1967年千葉県流山市生まれ。学習院大学法学部法学科卒。コンピュータ会社勤務を経て、現在は団体機関に勤務。『象の棲む街』で第15回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホレイシア

5
ファンタジーノベル大賞受賞作。いやもう暗いの何の。中国とアメリカ両国の属国になっちゃった日本の話。割と好みではありました。2008/01/06

あおけん

2
近未来の中国とアメリカに支配された日本が舞台。各章それぞれ主人公が変わったり戻ったり、解ったような解らないような感じで物語が進んで行きます。正直、世界観は好きなんですが、自分の能力不足なのか?最後まで良く解らなかったです。2018/03/21

ただの晴れ女

2
日本がアメリカと中国の植民地みたいになっている話。スラム化した東京に人が集められていて、強姦、人身売買、臓器をえぐり出すなど何でもあり。鼠の丼がご馳走というくらいには貧しい。ハルが強さを渇望するのは、同じ「男」に犯される悔しさもあったんだろうなぁ。ムシを使って犯された屈辱をはらすエピソードがお気に入り。京子の逞しさが爽快だ。黄金粉の正体は何だったんだろう…気になるなぁ。エグいし、読後感は重いけど、社会のあり方が個々人にどう影響するか?に興味があるので、非常に私好みの小説だった。2012/03/10

はる

2
ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞、という触れ込みを見て図書館で借りてみた。 ファンタジー…確かに、現社会の話ではないけど、なんと荒んだ日本が舞台。 生きるために、強奪、人殺し、売春、人さらい、人身売買は当たり前の世の中。「老年期の終わり」「木偶興行」は、8編中優しい内容の話でホッとした。 あと6編は、なんとなく後味が悪い。ファンタジーと思って読んだので余計にそう感じたのかしら・・2011/10/01

non

1
 ('14-68)やっぱり再読(最近こんなんばっかり)。未来の荒廃した世界(日本)。幻の象への憧憬の書き方にドキドキ。でも、何もかも救われない、、2014/04/02

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