新潮文庫
水木しげるの日本妖怪紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 303p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101357324
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0139

内容説明

「小豆とごうか人取って食おうか」小豆洗いの歌が、橋の下から聞こえる。川原では河童に相撲を挑まれ、海では舟幽霊に追いかけられる。大木から釣瓶落としが落ちてきて、宿には座敷わらしが顔を出す。日本は妖怪天国だ。第一人者・水木しげると気鋭の研究家・村上健司が、全国に伝わる四十九の怪異を紹介する。「鬼太郎」に胸をときめかせた、あなたに贈る、大人のための妖怪図鑑。

目次

小豆洗い
油すまし
一反木綿
一本だたら
遺念火
牛鬼
産女
海坊主
大坊主
長壁〔ほか〕

著者等紹介

水木しげる[ミズキシゲル]
1922(大正11)年生れ。鳥取県境港で育つ。太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征し、爆撃を受け左腕を失う。復員後、紙芝居画家となり、貸本マンガを経て漫画家となる。’65(昭和40)年、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で第6回講談社児童まんが賞を受賞。’91(平成3)年、紫綬褒章受章。’96年、日本漫画家協会文部大臣賞を受賞する。2003年、旭日小綬章を受章

村上健司[ムラカミケンジ]
1968(昭和43)年、東京生れ。妖怪好きライターとして、日本全国でフィールドワークをしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

54
先日小松和彦氏の妖怪の本を読んだが、肝心の妖怪についてあまり知らない自分に気付いた。そこで前回楽しく読ませて頂いた水木しげる氏の本で妖怪採集をしたく、この本を手に取り読んでみた。こちら紀行というより妖怪図鑑。今まで全く興味のなかった妖怪だが、こうやって読むと妖怪って奥深いし読んでいて楽しい。嵌りそう。2019/05/24

きょん

10
小豆洗いから知らない妖怪までたくさんの怪しいものたちの紀行。部屋の薄暗がりになにかがいそうな、天井の木目がなにかの顔のような、人世と怪異の世界との境界が曖昧なのって怖いけどなんだか楽しい。妖怪気分を味わうのは今では贅沢なのかもしれない、という水木しげる先生の描く緻密な妖怪の姿が楽しい。秋や冬の夕まぐれ、妖怪と会いたくなる一冊。2015/12/19

つちのこ

7
古書店で見つけて購入。初出が定かでないが、この本の単行本(雑誌編集?)を50年くらい前の小学生時代に持っていたことを思い出した。掲載されている妖怪たちや背景の精密な描写は今見ても素晴らしく、推測だが、当時アシスタントをされていたつげ義春氏や矢口高雄氏の存在が垣間見える。私にとっては文章はさておいて、妖怪画については何度眺めても飽きない一冊である。2018/10/30

雲をみるひと

7
水木しげる著の本文で出現場所に触れられているものの、妖怪紀行というよりは妖怪図鑑といった内容。 妖怪が、科学が発展していない時代に人々が畏れを抱く場所、場面に出現していたことがよくわかる。 出現地域を問わないようなメジャーな妖怪も多く取り上げられているので、妖怪の特徴に特化した書き方にした方がよりわかりやすかったかと思う。研究成果を短い紙面に詰め込んだ印象を受ける共著者のパートがかなりくどく感じる点も残念。編集を少し変えればより面白くなる作品かと思う。2019/01/25

カニック

5
水木しげるさん追悼の気持ちも込めて読了。サラッと楽しめました。子供のころの妖怪にときめいてドキドキしていたのが懐かしまれます。あのオカッパ頭の少年に自分を重ねていました。水木しげるさんのイラストを見るだけでも価値ありです。2015/12/29

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