内容説明
亡き母に生きうつしといわれる、父帝の妃・藤壷を恋慕しつつ凛々しく成人した光源氏の、甘美な愛の遍歴を雅びなせりふで語る「源氏物語」。隣りに住むスナックのママの情事に深入りし、その情人と関係を持った人妻の非日常性を描く「隣りの女」。出嫁ぎ男の殺人事件を機に現代の家族像を浮彫りにする「七人の刑事」など、テレビドラマの鬼才・向田邦子の傑作シナリオ、6編を収録する。
目次
源氏物語
花嫁
当節結婚の条件
愛という字
七人の刑事―十七歳三ヶ月
隣りの女―現代西鶴物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
34
向田作品はほぼ読んでいるのですが、源氏物語の脚本は初読了。源氏役が沢田研二という所に時代を感じます…。古典の名作だけに向田さんもあまり遊べなかったようで、とても原作に忠実なつくりでした。老いた母親の再婚劇「花嫁」は、映画の「オカンの嫁入り」を思い起こさせますね。2016/08/07
きのこ
13
向田邦子のシナリオ6編。表題作は2編とも傑作。他4作も短編で読了してたけどシナリオだと新鮮でまた乙でした。TVドラマ放映当時の配役の顔を思い浮かべながら読み進めるのは何とも楽しかった。2016/02/15
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