出逢った日本語・50万語―辞書作り三代の軌跡

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  • サイズ B6判/ページ数 232,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098400812
  • NDC分類 813.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『日本国語大辞典』の初版と2版の編集委員を務めた松井栄一氏が、祖父・簡治博士の『大日本国語辞典』以来、三代にわたって辞書作りを続けている経緯を描きつつ、辞典の成り立ちや楽しみ等をエッセイ風に綴る。

祖父・松井簡治が『大日本国語辞典』の編纂(へんさん)を決意し、用例の資料を採集し始めたのは明治25年(1892)で、大槻文彦著『言海』が完成した翌年に当たる。英国では『オクスフォード英語辞典』も刊行されはじめており、日本にも用例を中心にした本格的な国語辞典が必要と考えたようだ。『大日本国語辞典』は大正4?8年に刊行された後も増補訂正作業が続けられ、父・驥(き)がさらにその作業を引き継いだ。戦後、8万枚に及ぶ増補訂正カードは小学館に持ち込まれ、著者本人が深くかかわるようになる契機となった。そこから『日本国語大辞典』の初版と第二版が生まれる経緯を克明に描き、100年を超える辞典編纂の成長した部分や残された課題等についても具体的に述べる。

内容説明

『日本国語大辞典』(小学館)の初版と第2版の編集委員をつとめた著者が、祖父・簡治、父・驥の歩んだ道をたどり、自らの仕事をふりかえりつつ、辞書作りの悦びをエッセイ風に綴る。

目次

松井簡治と『大日本国語辞典』
松井簡治の日常こぼれ話
『日本国語大辞典』(初版)の内側
『日本国語大辞典』(第二版)をめぐって
国語辞典の用例について
用例資料にまつわる話
松井驥の歩んだ道をたどる
ピンチヒッター人生

著者等紹介

松井栄一[マツイシゲカズ]
大正15年(1926)東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。国語学専攻。1969年武蔵大学助教授。その後『日本国語大辞典』編集委員(代表)に就任。尚学図書言語研究所員、国立国語研究所国語辞典編集準備調査会委員を経て山梨大学教授、東京成徳大学教授を歴任し、第2版編集に専念
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感想・レビュー

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loanmeadime

10
少し前の新聞の書評に『50万語を編む ~「日国」松井栄一の記憶~』が紹介されており、リアル『舟を編む』と興味が湧いて図書館で検索したところ、こちらがヒットしました。松井簡治、驥、栄一・三代に亙る国語辞書編纂の記録です。簡治が集めた書物に比べると、大学や帝国図書館が購入したものは残りかすという記述に驚き、「生新しい」という言葉の用例採取先に二か月ほど前に読んだ服部之総『黒船前後』が出てきて何だかうれしく思いました。よく利用する図書館にあるので『日本国語大辞典』を一度見てみようと思います。2024/06/13

寺内町亭小天狗

0
『大日本国語辞典』を編纂する過程で、親子三代で辞書をつくる軌跡の物語。日常生活で話す言葉を一つひとつ丁寧に拾いあげて、一冊の本にする。今では手軽に国語辞典を手にして、言葉の意味を知ることができます。その裏では、その日本語の使い方について調べています。辞典や事典や字典を紐解くとき、編纂者の苦労等を考えておきたいものであります。

sfこと古谷俊一

0
日本国語大辞典編纂の経緯にかかわる松井家三代のエピソード。2008/08/03

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