逝ってしまった君へ

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093888172
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

SNS上で大反響のエッセイ、待望の書籍化

「note」での掲載が大反響を呼んだ壮絶なノンフィクション、待望の書籍化。

2019年1月。私は、古い友人のひとりを失った。
友人は突然、自らの意思で死を選んだのだ。
彼は私の大切な友人でもあり、私のはじめての恋人でもあった__


声優・浅野真澄が体験した、大切な人の「自死」。
大切な人を失って初めてわかる、大きな悲しみと日々の「気づき」。

遺書にあった自らに向けたメッセージ、告別式、初めての「遺品整理ハイ」…そして「君」を失った悲しみの中で見つけた一つの光。


『誤解を恐れずに言ってしまうけど、君を失って、私はひとつ、大きなものを得ました。それは、自分を自分のままでいいと思える強さです』

『たった一つのものさしで自分を測ることに、意味なんてない』

『君がそこにいてくれることが、すべてでした。君の存在そのもので、私はどこまでも満ち足りた気持ちになったのです』


あまりにも突然で悲しい出来事を経た「遺された人々」のその想いを、逝ってしまった「君」への手紙の形で綴ります。

日々悲しみの中にいるあなたにこそ読んでほしい、大切な人へ向けた祈りに満ちたノンフィクション随想録。

内容説明

「大切な人の自死」を経た著者が贈る、「遺された人々」のこれから。SNSで大反響の壮絶な随想録、待望の書籍化。いなくなって初めてわかる、大きな喪失感と日々の「気づき」―遺書にあった自らに向けたメッセージ、告別式でのお母さまの話、初めての「遺品整理ハイ」…そして「君」を失った世界で見つけた一つの光。日々悲しみの中にいるあなたにこそ読んでほしい大切な人へ向けた祈りに満ちた随想録。

目次

逝ってしまった君へ
はじめての恋人
最期のメッセージ
無益なシミュレーション
君に会いに
この子を許してやってください
遺された声
君だけがいない部屋
遺品整理ハイ
友達の役割
君がいる
サヨナラからはじまること

著者等紹介

あさのますみ[アサノマスミ]
1977年秋田県生まれ。國學院大學文学部日本文学科を卒業後、声優に。声優活動の傍ら、文筆業でも精力的に活動し、2005年に初エッセイ集『ひだまりゼリー』を発表。その後も、2007年に絵本『ちいさなボタン、プッチ』が小学館主催「第13回おひさま大賞・童話部門」にて最優秀賞を受賞するなど、エッセイ・絵本・漫画原作など、文筆家として幅広く活躍中。近著に「第7回MOE創作絵本グランプリ」で大賞を受賞した絵本『まめざらちゃん』(絵・よしむらめぐ)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メタボン

38
☆☆☆☆ 亡くなった元恋人で友人である彼に対して書く長い手紙。彼に対して問いかける形を取りながら、喪失感をどう紛らせばよいか自分に対しても問い続けている。人が亡くなったことで久しぶりに会う人がいる。不敬ではあるがその時の親和感が私は好きだ。けれども、私は今を慌ただしく過ごしている。あとがきで、諏訪湖にお墓参りに行くエピソードにじんと来た。もういなくなってしまった人のことをゆるゆると思い出す時間も時には必要だと思うし、そのような時間こそかけがえのないものだと思った。「そうか、もう君はいないのか」。2022/06/22

アヒノ

13
自死をした元恋人で友人だった彼に対して筆者が手紙という形で記している本です。 鬱で自死した彼に対しての葛藤や後悔、筆者の彼に対しての気持ちが赤裸々に綴られています。残された側の立場の気持ちがストレートに書いてあり、内容に感情移入しまくりでボロボロ泣きながら読みました。自死は残された人に傷を残し悲しませる行為だけど、本人も頑張って頑張って頑張ったけど無理だった様子が残っていた記録から読み取れてそこもまた苦しい。考えさせられる内容でした。2022/08/25

コンチャン

11
親しい人が自死を選んだ。著者の身に起きた突然の出来事に揺さぶられる数日間が綴られた一冊です。苦しい思いが吐露されており、読み手が苦しくなるような内容でした。2023/08/06

ひなこ

9
自分は、鬱をほぼ寛解している身なので、彼の立場で手紙を読む部分もあった。遺されたほうはこんな気持ちになるのかと、そんなふうに読んだ。読んでから、考えれば考えるほど色々な思いばかりが頭を巡って結論が出ない。遺された人はすべて抱えて未来に進むしかないのだな。2021/12/18

Yuka

8
いろんな琴線に触れてボロボロに泣きながら一気に読み終えた。 自死で大切な人を失った著者の、友人へと宛てた手紙。昨年友人が病で急逝してからやり場のない想いを抱いていたけれど、このエッセイを通じて少し昇華されたような気がした。 2度の鬱を経験した時に何度も頭をよぎった死をリアルに感じて怖くもあった。「もし再び鬱になったら」著者の友人のようにならないとは言い切れないほどの抑えられないものがあることを知っているけれど、遺された人の後悔を目の当たりにすると、少し踏みとどまる勇気にもなる気がする。2025/01/19

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