出版社内容情報
川の流れに押し流される小舟のように、「運命」という波に翻弄される人生。そこには、人と人とが出会うがゆえの、愛や憎しみ、喜びや悲しみがある。そんな人間模様を痛切に描き出した人間ドラマの傑作版。
▼第1話/水面の華▼第2話/二十年目のトンボ▼第3話/荘厳な残像▼第4話/海辺の波▼第5話/履歴書▼第6話/陽のあたる影▼第7話/渇き▼第8話/坂の途中●あらすじ/父、祖父、そして曽祖父。3代続いて42歳で自殺をしてしまう血筋を引いた今泉は、今年とうとうその年齢に達した。言いようのない不安が彼を襲う。だが娘が非行に走り…(第1話)。▼夫が定年を迎え、田舎に移ってきた老夫婦がいる。平凡で、幸せなように見えるこの夫婦にも、20年前に、一人息子をなくすという辛い経験があった(第2話)。▼ミッション校の教授をしている次郎は、兄から、自分の息子を付属の小学校に入れるように口添えを頼まれる。だが、彼は申し出を断り「息子の力を信じろ」と兄に伝える。そう話す次郎もやはり、ひとりの教授から、信じることの尊さを教わったのだった(第3話)。
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