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内容説明
冷たいみぞれが降る夜。荷車と男数人の従者をつれた少年が、承香殿の女御へ懐妊のお祝いの品(犀角)を運ぶ為、平安の都へ向かっていた。少年の名は季長。夏樹と懇意にする滝口の武士・弘季の息子である。道中、ぬかるみに車輪をとられ困っていると、市女笠を被った娘に助けられる。その並々ならぬ美しさに心ときめかすが、何か妙な印象が残った。そして女御のもとに届いた犀角は出産時の魔よけとして喜ばれた。が、女御が寝入ると、犀角がカタカタ動き出し、巨大な牛が現れて…。
著者等紹介
瀬川貴次[セガワタカツグ]
1964年7月25日生。獅子座。B型。コバルト・ノベルズ大賞の最終候補に残ったのがきっかけで、文庫書き下ろしの話が舞いこむ。著書は、スーパーファンタジー文庫に『闇に歌えば』シリーズ、『暗夜鬼譚』シリーズ、『妖霊の塔』『月華伝奇』『実録・カトレア寮の怪』『闇がざわめく』がある。作家を志したのは、小学校6年生の時、諸星大二郎の作品に出会ってから。以後、そっちの世界に目覚め、まっしぐらに今日に至る。霊感は、たいして強くないハズなのだが、なぜか5年に1度くらすのペースで不思議な現象を体験してしまう。ふーむ。でも、根はけっこう怖がりなので、あまりその話題には触れないでほしくないと思っている複雑(?)な性格の持ち主である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
16
今回から新章がスタート。季長という新キャラを気にする夏樹とそれが気にくわない一条の関係が見ていて微笑ましかったです。深雪との関係で分かってはいましたが、ここまで夏樹が鈍感だったとは(笑 白拍子の暗躍に承香殿の女御の解任騒ぎ、新たな獄卒の登場と、事件の入り口としては盛り沢山な内容でした。ここからどうなっていくのか、楽しみです。2022/01/20
紅蓮
9
【再読】さていよいよ怒涛の剣シリーズの始まりです。一つ一つはその都度修復されているようにも見える一条と夏樹の関係ですが、修復しきれない部分を残しつつお話が進んで行くんですよね。どうしても一条よりで読んでしまうので、ついつい馬鹿夏樹と呟いてしまいます・・・ε-(。・д・。)フー2014/06/11
真理そら
8
季長の登場で一条がモヤっとしてるのに夏樹は鈍感。一条もその心理が嫉妬だとは気づいていないだろうなあ。常識と誠意のかたまりのような人、弘季まで巻き込まれるとは…夏樹の負のパワーはすさまじい。「くろえ」まで登場してきて冥府の人材管理はどうなってるんだろう、シンパイだ。馨や八咫烏も再登場したり、妖しげな白拍子が登場したり、壮大な物語の始まりの予感。こんなところで終わられてリアルタイムの読者はたまらない気分だっただろう、気の毒すぎる。2018/01/21
てふてふ
5
焼きもち焼いてる一条に悶えちゃう・・・でも妬かれる方の迷惑もよっくわかるので夏樹かわいそう。 長いシリーズものの一話って、空蝉挽歌のときもだったけどちょっとつまらないかな。だんだん謎が解けて来たりキャラの裏が見えてきて引込まれるんだけど、その前でちょっと苦しい感じでした。 どうでもいいけど、すごくお餅が食べたい!!2013/05/12
こねこ
4
白王尼すごいね。相変わらずの馨様もすごいwまさかの弘季が巻き込まれるとは思ってなかった…。無事だといいな。地味に焼きもち妬いてる一条が可愛かった。天然無自覚人タラシ夏樹め←2011/12/14
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