講談社文庫<br> どちらかが彼女を殺した

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講談社文庫
どちらかが彼女を殺した

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062645751
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



東野 圭吾[ヒガシノ ケイゴ]
著・文・その他

内容説明

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

1130
あえて犯人が誰かを書かない本格ミステリという野心的な作品の本書は発表当時非常に話題になった。これは『名探偵の掟』で登場人物の口から語られていた「本当に推理しながらミステリを読む読者なんているのか?」という疑問から生まれた東野氏が読者に挑んだ作品。容疑者が2人というシンプルな設定も意気込みを感じる。私は袋とじを読む前に犯人を推理しましたが、間違えましたorz犯人を特定するあるアイテムにはちゃんと気付いていたのですが・・・。ノベルス版だとある情報が明記されているので当ったと思うのですが、負け惜しみですね^^ヾ2011/12/27

ehirano1

794
読後に袋綴じを開けるのを楽しみにして読み進めましたが、敢無く大撃沈というか、袋綴じを読んでもなんだか『はぁ?』で、消失感がハンパありません。再読で解消することを期待したいと思います。2021/10/08

再び読書

632
康正と加賀のお互いが見えない推理チェイス。次が読みたくなり止まらない。実はこの引き込み方が東野氏の真骨頂のように思える。結局どっちが殺したか?という命題は抜きにしても(抜いていいかは別にして)、読んでいてスリルを感じる本。まだ加賀シリーズ3作目の駆け出しであるが、このシリーズの面白みにはまった感がある。しかしながら、佃潤一の不誠実さと、甘えきったお坊ちゃんさに、怒りがこみ上げる。それとこんな恋愛が幸福に繋がるのだろうかと疑問を禁じえない。2013/03/13

Yunemo

588
「こんな結末あり?」、まず頭に浮かんだ読後感。最終判断が出来ないまま読了。本当に作中に手がかりなんてあったの。モヤモヤしながら、袋綴じの「推理の手引き」を開けざるを得ません。気付かなくてはいけないんだ、描写に記されているキーワード。いろいろ読んでいながら、ここまで読みこなせていない自身に改めて気付かされます。こんな動機で殺人まで、と思いながらも引き込まれていくのも事実。加賀恭一郎シリーズ第3弾なのですね。随所に出てくる加賀氏の仮説の組み立てには、新鮮な驚き。とは言っても、本音はなんだかスッキリしないまま。2014/06/14

どんちん

575
なるほど、確かにこれは厳しい。本編では犯人の記述がない小説は堪える。読む前から、これはそういう小説はだと思ってはいたが、それでも厳しかった・・・読解力なし?なるほど、名探偵の掟にあった、余計な登場人物は不要、適当な推理で犯人がわかったつもりになる読者などなどに「対応」した作品だけある。本格好きの読者にはたまらない一冊であろう。また、加賀恭一郎シーリーズ第3弾としても、その活躍を大いに期待をしていたが・・・他の作品のように登場人物の向こうある・・・や、この事件を通じて・・・といったメッセージ的ものはなく、純2012/08/13

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