内容説明
「毒になる親」に傷つけられた子供の心は、歳を重ねても癒されない。悩む数千人の人々を20年以上にわたってカウンセリングしてきた著者が、具体的な方法をアドバイスする“現実の希望”にみちた名著。
目次
第1部 「毒になる親」とはどんな親か(「神様」のような親;義務を果たさない親;コントロールばかりする親;アルコール中毒の親;残酷な言葉で傷つける親 ほか)
第2部 「毒になる親」から人生を取り戻す道(「毒になる親」を許す必要はない;「考え」と「感情」と「行動」のつながり;自分は何者か―本当の自分になる;「怒り」と「悲しみ」;独立への道 ほか)
著者等紹介
フォワード,スーザン[フォワード,スーザン][Forward,Susan]
医療機関のコンサルタント、グループ・セラピスト、インストラクターをつとめながら、ラジオ番組のホストとしても活躍。講演活動にも精力的である
玉置悟[タマキサトル]
1949年、東京都に生まれる。東京都立大学工学部を卒業。音楽業界で活躍後、1978年より米国在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
93
「神様 私にお与えください。 変えられないものを 受け入れる落ち着きを、. 変えられるもの を 変える勇気を、. そしてその二つを 見分ける賢さを。.(平安の祈り)」これを読んだら、そう祈るしかないような気持ちになった。過去は変えられないのだ。未来もまだ見えない。今の自分にできることをただ心を尽くして為す…そんな釈迦の言葉とともに。2014/01/20
テンちゃん
64
『これぐらいもわからないのか?』親に何度質問しても、かえってくる言葉。私はいつのまにか、質問することを恐れ、学校でも自らの疑問を隠し、知ったかぶりをする児童期があったことを覚えている。大人になった今も、いまだに父の言葉を拭いきれず、仮面をかぶっている自分が存在することを思いしらされる。子供時代に受けた親からの影響はおおきい。それが虐待で暴力を受けていればなお辛いだろう。虐待をすることで自身が優位に立つ安心を得ようとしている。親子共に地獄。いじめを考える絵本でおおきなあなという本があるがお薦めしたい。2015/07/31
青蓮
59
何度目かの再読です。何度読んでも、親からされた事を思い出してしまい、途中で辛くなってしまいます。本書通りではないけれど、対決は済ませましたが、やはり親を恐れる感情はまだ消えません。もう一度最初からやり直さないといけないのかな。自分を取り戻すために、前を向いて頑張ろうと思います。2013/11/06
ゆきねこ
58
現在広く知れ渡る幼児虐待。殺人事件になり、裁判が大きく取り上げられ関心が高まっている。事件にならない親たちの問題行動が子供の人生を大きく変えることを多くの事例で証明しているノンフィクション。啓発本でもある。子供を支配しようとする親、否定的な言葉を投げつけ生きるエネルギーを奪う親。子供に依存している親。子供の人生を自分の思う通りにしようとする親は、今も巷で溢れている。日本でもアルコール中毒や性的虐待は、確実に存在し子供たちの人生を奪っていく。失われて人生の取り戻し方も具体的に書かれており、大変有益である。2020/08/29
ネギっ子gen
45
もう何冊か「毒親本」のレビューをしてきたが、元祖・毒親本。「はじめに」の<最近の傾向としては、“いま現在”のことのみに注目し、過去の出来事には触れないまま現在の行動パターンや心理機能を改善することに力点が置かれている。/私自身、“いま現在”の問題だけに焦点を合わせる短期集中的セラピーの利点はよく認識しており、その方法に異論をとなえるつもりはまったくない。しかし、現在あらわれている症状だけを対象として取り扱う方法は対症療法であり、それだけでは十分でないことは経験から実感している>との記述に、全面的に賛成。⇒2020/05/15