内容説明
御手洗潔は幼年時代から名探偵だった。あの不思議な力は、5歳の時には既に具わっていた。幼椎園時代と小学校2年生時、現在の御手洗を決定づけた不可解で陰惨な大事件。あの名探偵の過去がここに明かされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねなにょ
17
どちらも貧困、嫉妬、憎悪、絶望などが、引き起こした悲しい事件。どうしても、キヨシ君が名探偵コナンになってしまって困った(苦笑)。御手洗少年が主役なのだから、仕方ないんだろうけれど、この小説の中の警察が、事件を解決できなかったのは、なぜ? 怠慢のせいなのか無能なのか? 『Pの密室』の方は、作者の思い入れが強いからか、ちょっと説明がくどかった。2016/07/20
ふう
16
[今頃紙ver発見]幼稚園のキヨシちゃんと小2の御手洗君の名推理全2話。無意識というよりも必死に行ったトリックはなんとも無謀かつ大胆なんだけど、それを圧倒的知識と論理的思考で解きまくるキヨシちゃんがとにかくもう聡明で可愛くてw 御手洗君もなぜか嫌味な感じゼロで、大のオトナたちが素直に言うこと聞くのにその違和感もゼロですっきり読了。感じたというならルミノール反応とかあの家電なんかがまだ普及してないことに時代を感じまくった。2021/08/27
まお
10
御手洗少年時代の事件が2つ。Pの密室の方は現場を想像するだけで気持ちが悪くなった。でも最後の頁が悲しかったな。。。 御手洗少年もその心の整理をつけるにはまだ幼かったとあったが、本当にそうだと思う。真実が分かってしまうだけで、謎解きが好きでそれだけならいいのに、そうではないのが事件で、どんな事情であろうが犯人は犯人で、御手洗少年もそこは苦しく悲しい思いをしたであろうと思った。 しかし日本の警察があまりに無能に書かれているのがちょっと残念。そこまで無能だとは思いたくないな・・・2016/08/27
とも
9
御手洗少年の事件簿。キヨシちゃん、幼少の頃から凄かったんですね。内容としては、流石の論理性…と言いたかったのですが、表題作『Pの密室』は描写が細かすぎて、流し読み(´・_・`)読後の物悲しさのみ記憶しています。もう一つの幼稚園児キヨシちゃんのガラスのお話は、ガラスのネタを見破れなくて悔しい〜。知識はあったのにな、という感じです。2014/10/16
りふりヴ
6
聡明が故に見えてしまう人生の影 それは幼き少年が抱えるには大きすぎる苦悩を背負わせることとなってしまう パズルのように解いて終わりというわけにはいかないのである…2024/04/19
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