内容説明
煩悩具足の凡夫でも救われる道はある。
近代社会の合理性からはみ出す人間の情緒的な感覚―。
多くの日本人の琴線に触れる「代表的仏教書」の核心に迫る。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいてぃ〜
26
名前だけは知っていた歎異抄に手を出してみたら、色んな意味で難解だったなぁ。まず久々の古文だったので、読み疲れた…。そして、浄土宗と浄土真宗との対比は、どっちの解釈も庶民の仏教という意味では納得。ただ、著者の批評が辛口で、現代語訳の部分が薄れてしまう印象もあり、読み直しが必要かな?2017/10/15
itsumiKshi
0
まさに慈悲だなぁ。2020/08/30
残心
0
「論争のあるところには必ずさまざまな煩悩が湧き出てくる。賢い者はそういう場面から遠ざかったほうがよい」(法然) 自己卑下や現世放棄の姿勢→弱者の心情を正当化するひねくれた根性→ニーチェの批判対象にニアミス 「わが心のよくて殺さぬにはあらず」いくら善人でも機縁により人殺しになる。 煩悩が現世を覆い尽くしているので、生前に悟りを開くことはできず、往生を信じることができるだけで、悟りは死後にやってくる。 絶対他力の思想は、人間の自力の空しさを徹底的に思い知ったから。 乱世で秩序崩壊→一神教(強い平等思想)が育つ2020/07/08