内容説明
国連加盟、それは終戦から10年もの間、日本人が熱望し続けてきたことだった。1956年12月18日、国連総会の全会一致で、日本は再び国際外交の第一線に返り咲くことができた。ここに新しい時代が始まったのである。それから30年。世界の情勢は時々刻々と移り変わり、国連自体も大きく様変わりしている。その中で、日本と世界、日本と国連の関係はどのように変化してきたのだろうか。国連の舞台で活躍した歴代大使たちが、今、激動の月日を振り返りつつ、未来を展望し、日本へ提言する。
目次
日本の国連加入をめぐる米ソの思惑(加瀬俊一)
軍縮の未来と国際バランス(松井明)
国連外交官に要求されるもの(鶴岡千仭)
二つの中国(中川融)
多種多様民族のはざまで(赤谷源一)
アメリカvs国連、対立の構図(斉藤鎮男)
国連と世論(西堀正弘)
平和構想、現実とのギャップ(黒田瑞夫)
国際外交の舞台裏から(明石康)