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講談社文庫
見知らぬ海へ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061857742
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戦国末期、好きな釣りに出ている時、城が敵の攻撃を受け、父と兄を失った男がいた。魚釣り侍と揶揄された向井正綱だが、遺志を受け継ぎ、北条水軍との駿河湾決戦で向井水軍の長として頭角を現していく。迫力溢れる戦闘場面、戦乱の世での父と子の生き様、徳川家康をも唸らせた、海の武将を描く歴史小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とん大西

110
なかなか思うように新作も借りられず、とうとう10年以上前の積読群から隆慶一郎さんの未完の遺作をチョイス(コロナ禍の余波の余波とも)。戦国末期、駿河の港を拠点に海のいくさ人として向井水軍を率いた向井正綱の生涯。いやぁ、やはり海の男の物語はいい。カラッとして陽気で冒険のワクワクをどこまでも期待させてくれます。しかし、戦いは苛烈、過酷。合戦で父、義兄を失い一族存亡の危機に直面した若き正綱。狂気の沙汰ともいえる奇襲攻撃で意地をみせるいくさ人の魂。汗くさい、でも美しい男の生きざまに魅了されます。未完の名作。2020/04/13

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

53
隆慶一郎の未完の小説。主人公は武田家の向井水軍の倅、向井正綱。正綱が籠城から抜け出し、釣りをしていると、城が家康に攻められ落城(o゚Д゚ノ)ノ。父と義兄を失う(。´Д⊂)。その日からの正綱の水軍人生。内容はいかにも隆慶一郎らしい男のロマンという感じ。本多作左衛門重次が怪老人として出て来るが、記載された生年から計算すると、正綱と出会った時はまだ51歳位の筈であるから、ちょっと違和感を感じる。娘さんの解説はかなりキザだなぁ。2013/02/07

TheWho

14
戦国末期から江戸時代前期にかけて向井水軍の棟梁向井正綱を主人公にした海の戦国絵巻で、著者遺作の未完の作品。武田水軍から徳川水軍になった向井水軍の棟梁向井正綱の波乱万丈の生涯を戦国末期の水軍の活躍を迫力あふれる戦闘場面を散りばめた物語であった。残念なのは、ウィリアムアダムスとの出会いが、次作の展開を彷彿とされる結びであったことである。戦国時代の水軍の活躍と飛翔を描写した秀作です。2017/01/07

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

13
1994年 9月15日 初版。。。とうとうこの日がやってきた。隆慶一郎最後の作品である。徳川水軍とは知らなかったので興味を持って読み始めたが、やっぱ途中切れなので、残念な感じであった。隆先生は遅くから執筆をされたので仕方ないが、もっと早くに執筆活動をなさったらどんなに良かったかと悔やまれれる。2021/07/18

誰かのプリン

6
やっと読了。この作家が書いた本を以前読んだが、前に進めず断念。今回も中盤で断念しょうと思った。しかし、武田勝頼滅亡あたりからだんだん面白くなってきたため最後までよめたけど、私にはこの作家は合わないな。2016/11/27

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