内容説明
幸せな花見の後、天木家を不幸が襲った。主の有作が交通事故で脳死となったのである。精神科教授であり、敬虔なクリスチャンであった彼は、死後の臓器の提供を書き残していた。妻の蝶子は遺志を継ぎ、胸部外科蒲生助教授に申し出た。覚悟を決めた蒲生は、瀕死の心臓病患者に、密かに移植手術を行った。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
shirou
2
下巻は、現在精読中デス。 なかなかゆっくりな展開デスが、有作のクリスチャンとしてのポジションや、脳死と心臓死について丁寧に描かれています。 自分が脳死と判定された際に、臓器を提供することを決断するよりも、パートナーがそのようになった際に、許可するかどうか・・・の方が難しい判断だと思います。 実際、自分ならどのように決断するか・・・ そんな風に考えながら読みました。2013/10/03
ソングライン
1
事故で脳死となった若き精神科教授は生前脳死後の臓器提供を希望していました。夫の希望をかなえようとする妻と脳死を受け入れられず、それに抵抗する姉妹、心不全の患者を救おうと移植をすすめる心臓外科医と脳死を死と認めない医者との対立。脳死移植問題を丁寧に描きつつ、心臓移植の始まる上巻です。2017/02/28
S@YOPECO
0
加賀さん大好きです。ゆっくりな展開だけど下巻を読まずにはいられないスピード感。それにしても、義母やら義姉やら義妹やら、イライラするなぁ(笑)2016/06/28
るつ
0
心臓移植にまつわるもろもろ。感想は下巻で改めて。2021/07/05
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