内容説明
夏の軽井沢、藤波武子女史の別荘内外で起こった連続殺人事件に巻き込まれた栗本薫クン。事件の背景にアイドル歌手朝吹麻衣子一家の暗い過去があるとにらんで、真相究明に乗り出す。ポワロVSミス・マープルにも匹敵する夢の対決、伊集院大介VS栗本薫がくりひろげるはじめての推理合戦の結果は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
虎師匠
15
再読。軽井沢の別荘地で起きた連続殺人の行方と、可憐な外見の裏に数奇な運命と激しい情熱を秘めるヒロイン・朝吹麻衣子と「ぼく」・栗本薫の恋の結末。すべてはMの為に行われた殺人。華やかな世界の人々が一堂に会する中での連続殺人と言う、一見絢爛豪華な世界観はしかし、一皮剥けば泥臭く血生臭く、そしてありふれた三面記事の様な内実と、平凡だった市井の人々が、ただ1人の稀有の才能により運命や人生そのものを狂わされし事件であった事が明らかになる。そして、その掉尾に待ち受けるラストの後味は苦い哀しみに満ちている。(以下コメ欄)2014/10/16
Tanaka9999
10
1987(昭和62)年発行、講談社の講談社文庫。上巻でかなりの部分の感想を書いてしまったので、下巻では書くことがない。「栗本薫」が語り手だが、ワトソン役ではなく、サブの探偵役で、本当の探偵役の伊集院大介からも探偵役として扱われることで若干中途半端になってしまっているように感じる。事件の真相は若干複雑にしすぎかなぁ。さらにオチがつくが、まぁ、ある意味ではこのオチは想定の範囲内かな。2022/12/14
そうたそ
7
★★☆☆☆ 伊集院大介シリーズとぼくらシリーズのコラボ的な内容になっている作品。だが、1+1=2には必ずしもならない典型とも言える内容で、あまりそれぞれのシリーズの良さが出てないようにも思えた。ミステリとしてもトリックは弱く、総じていまいちといえる出来で残念。2024/10/13
kaizen@名古屋de朝活読書会
4
作家で名探偵の栗本薫(男性)と、 名探偵の伊集院大介とワトソン役の森かおるのコンビが登場する。 後書きによると, 栗本薫(男性)は,著者 栗本薫(女性)の分身だが、 森かおるの方は、分身としての親しみがなくなっているとのこと。 それで、伊集院シリーズでは,途中からワトソン役が滝沢稔に変わったのだということが理解できました。 シャーロックホームズ対ルパンのような劇的な対決ではなく、 一方が事件の当事者に近く、他方が傍観者的な立場という 名探偵の立場の違いを利用して、うまく役割分担をさせて2011/06/13
りこ
4
伊集院大介物で一番好きな作品。何度読み返したか解りません。この薫君が後にパパになるとは(汗)時の流れは無常(汗)
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