内容説明
45の密室トリックを発表、日本のディクスン・カーと呼ばれる真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を押しこまれた上、火をかけられるという無惨な姿であった。彼は自ら考え出した46番目の密室トリックで殺された。推理作家、有栖川有栖と気鋭の“臨床犯罪学者”火村英生の痛快コンビ誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる
68
ようやくシリーズ一作目を読めました。親しい人たちだけのパーティー、の筈なのに、殺害の動機を持った人が次々と出てくる。ミステリーでは当たり前のことですが、きっと探せば誰かが誰かを恨む理由なんていくらでも見つかるんだなと少し寂しくなりました。犯人の動機にはびっくりでしたが。火村先生とアリスの掛け合いが楽しいです。なんだかんだ本当に仲良いですね。火村先生も優しいし。天上の推理小説、哲学的過ぎて想像もつきませんが、興味はあります。一体どんなものなんでしょうね。実在しても理解が及ばないかもしれませんが(笑)2016/01/19
high
66
[16-316-013]<2016冬ドラマ/作家アリスシリーズ1>クリスマスパーティーの夜、『密室の巨匠』と呼ばれていた真壁聖一が、地下書庫の暖炉の中で上半身を焼かれた状態で発見された。そして書斎にも同様の見知らぬ男性の死体が! 臨床犯罪学者・火村英生と作家・有栖川有栖が密室殺人の謎を解く! この感じのミステリーは久しぶり。24年前の作品ですが、あまり古く感じずコナンの謎解きを観ているみたいで楽しめました! 通常は『原作⇒映像』ですが、原作が多岐にわたっているようなので諦めてドラマ観ちゃいます^^;2016/02/02
Yuna Ioki☆
32
有栖川有栖作品初読。密室トリックや犯人云々よりも数メートル落下させて人間の頭に当たっても割れない壷???とは思ったが、壷=陶器という固定観念は捨ててみたが壷に凹みや被害者の血はついてなかったのかなと変なことばかり考えてました(笑)しかし男娼がキーワードだったのかあ…。これから作家アリスシリーズ続きます(笑)2013/12/29
nari
24
本格ミステリーとの事だったので、じっくり読んだつもりでしたが、犯人を見つけることは出来ませんでした。改めて、本格物って面白いですね。2015/02/06
吉田あや
21
密室での殺人に色とりどりの登場人物、雪の降り積もる北軽井沢の別荘でのクリスマス。アガサ・クリスティー、横溝正史、ポオ、ディクスン・カー、エラリー・クイーンなど有名な推理作家とその名著たちや、レクター博士まで登場したりで、再読したい!熱も新たに読みたい本も山積みに!真っ白な雪が青白くぼんやりと光るような夜の中で聞くバッハの「ゴールドベルク変奏曲」「アリア」。火村 and アリスコンビの距離感が心地よくてまたすぐに次の本を開きたくなった始まりの1冊。2013/10/08
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