出版社内容情報
【内容紹介】
7年間の任務を終え、地球に帰還した金星探険隊を待っていたのは、最終兵器の使用によって荒れはてた故郷だった……。「来るべき人類」ほか、名作“ライオンブックス”旧シリーズの作品を収録した、ファン待望の傑作集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kadocks
3
ここから少年ジャンプ連載ではなく、昭和31年のおもしろブックからの短編。初期の手塚作品らしく50年代60年代SFっぽい希望溢れるものや、人類終末感もの。侵略ものを「緑の猫」で可愛く描いていて、宇宙人な葉緑素な猫が喋る。鬼子母神をモチーフにした「白骨船長」が良い。オチとか捻りはないが瑞々しさ溢れる。短編なのにそれなりのボリューム感もあり。2023/02/07
ユミリ
3
実家文庫。久しぶりに手塚作品を読みました〜。「来るべき人類」「緑の猫」「白骨船長」「宇宙空港」の4本。「白骨船長」がとても良かった。ジーンと胸が熱くなりました。ずーっとずーっと先、本当に人類が地球上に住めなくなる日が来るのかなぁ。そうしたらここに書かれているようなことが本当になるかも。とドキドキしながら読んだ1冊でした。「はじめに」の文章、どんだけ自信家だよ!と思うけども、手塚治虫なら納得(笑)2015/01/06
松田望
2
一九五〇年代にこれは早い! ラストの短編『宇宙空港』が、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.『たったひとつの冴えたやりかた』と藤子・F・不二雄『21エモン』を足したような印象。2014/01/27
辺野錠
1
これを昭和30年代にか・・・。最初の漫画はヒゲオヤジが珍しく悪役。ヒゲ伸びて外観変わってるけど2011/10/06