講談社学術文庫<br> 女官通解 (新訂 所京子校訂)

講談社学術文庫
女官通解 (新訂 所京子校訂)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061586703
  • NDC分類 210.09
  • Cコード C0120

出版社内容情報

【内容紹介】
万人待望久して“幻の名著”の復活! 平安時代の歴史・文学を理解するには女官の知識が不可欠である。本書は宮廷および斎宮・斎院などで活躍した全女官について、著者がその該博豊富な法制史の知識のうえに、漢文・国文の古典をも博引傍証しながら、その沿革と実態を明確に論述した、画期的な力作である。初版刊行以来数十年を閲するもなお本書を凌ぐ女官の網羅的な解説書は著されておらず、本書の文庫化は正に学界の痛快事である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mahiro

8
宮中や院などに仕える女官達の名称の謂れや官職、彼女等が関わる様々な行事が例を交えて解説されている…こう説明されるとつまらなく思えるかも知れないが実に興味深く面白い。古典文学に様々に登場する女房の命婦や小侍従や伊予などと言う呼び名にも身分によって区別があったり、天皇の日常や公式行事にはどんな身分の女官が仕えるかなどとても面白かった。古典を読む時の助けになるし平安鎌倉時代の女官達の様子が目に浮かんで来る。2015/07/01

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

6
底本は明治39年(1906)で、昭和60年(1985)にこの新訂版が出版された。その際に現代仮名遣いに改定されたものの文語体だ。大学時代にゼミの教授が「(品切れ重版未定だから)見かけたら買っとけ」と言った名著で、女官について網羅した本。官人についての基礎から、任官法・品位・位階毎に説明されている。宮中以外にも斎宮、後宮にも紙幅を裂き、史料や文学作品を駆使し、大変な博引傍証によって実態を明らかにしている。「歴代皇后・妃・夫人・嬪の概表」や索引もあり利用価値が高い。『官職要解』と併せて常に手元に置きたい一冊。

パリティ。

4
再読。たとえば宮中には古代より采女の伝統がありました。現代社会でVチューバーが活躍するのも日本社会では男尊女卑の傾向はあるものの男女の身分の差が小さかったためとも見ることも出来ますね。これら女性の活躍に日本のスピリチュアル文化の伝統等が加わってきます。2025/02/10

パリティ。

3
御巫に関する解説あり。2025/04/06

Gen Kato

2
再読。女官の仕事や生活の実際などの研究書。文語体もまた味わい深い。2014/05/16

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