講談社現代新書<br> 愛国者は信用できるか

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講談社現代新書
愛国者は信用できるか

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061498426
  • NDC分類 154
  • Cコード C0295

内容説明

三島由紀夫は言った「愛国心は嫌いだ」。なぜか!?新右翼の大物が問う「天皇と愛国心」。

目次

第1章 「愛国心は嫌いだ」と三島は言った
第2章 誰のものか―愛国心争奪の歴史
第3章 愛国と憂国―その決定的な違い
第4章 愛国者の条件
第5章 天皇制と愛国心
第6章 謙遜の日本史
第7章 天皇論の革命
第8章 過熱する女帝論議
第9章 三島の改憲・女帝論
第10章 「愛国心」の必要ない世界は来るのか

著者等紹介

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県に生まれる。1967年、早稲田大学政治経済学部卒業。1970年から73年まで産経新聞社に勤務。学生時代から右翼・民族運動に飛び込み1972年に「一水会」を創設。「新右翼」の代表的存在。1999年12月に「一水会」代表を辞任し、顧問になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

25
鈴木邦男という人の凄みについて思い知る。切れ者、というわけではなかったのかもしれない。凡百の学者ならベネディクト・アンダーソンなどを引いて整理する(かもしれない)愛国の作法について、著者はあくまで自分自身の読書と現場で見た光景を引くことによって語り、そこから血肉化された自身の生理/皮膚感覚に裏打ちされた骨太の見解へとつなげていく。その手付きに無理がなく、こちら側の小市民的生活に肉迫した言葉として現前してくるので実に読みやすく、またすんなり腑に落ちる。ユーモアのセンスもあり、啓蒙書として読ませる深みを感じる2023/01/29

keiトモニ

24
“自分が所属している国を愛しそれに貢献、国家に一身を捧げても良いと考える様な感情”…ちょっとアレンジしましたが、まあ小学館事典の愛国心でしょうか。“愛国心は押しつけがましい。官制の匂いがする。だから嫌いで虫が好かないか…”←なるほど三島氏が言うとそう思えてくるから不思議です。「右翼が抗議しているから我々は正しい」とする集団の心理はまさにあほらしい。やや左翼系ではそんな風潮がありましょうね。結局右翼を利用してるんです。“愛国心は胸に中に秘めておくか、必要に応じて小声でそっと言ったらいい”…はい、そうします。2015/05/30

猫丸

12
鈴木邦男氏の本も3冊目かな?そろそろ重複、二番煎じが見えてきたところ。何回も書いていることはそれだけ強調したいポイントなんだとは思うけれど。上手ではないにしてもわかりやすい文章を書く人だから、新書向きなんだろう。にしても一冊の内容が少ないのは毎度感じる。本書は「愛国は心の奥で思ふもの」とまとめられる。俺の方が国を思っている、イヤ俺だ、なわけないオレだ。うるさいなあ。声が大きいヤツは嫌いだよ。俺はウニが好きなんだ誰が何と言おうが好きだトロなんか問題にならないウニだウニだ。そういうことは言わなくてよろしい。2021/04/26

犬養三千代

6
2006年発行。天皇陛下の御言葉以来、議論されている女系天皇の話。 次の天皇は今上陛下のご英慮でいいのではとのこと。 進歩派といわれた左翼が憲法にしがみつき保守派が改憲とは、愛国心を軸に左右が逆転しているとのこと。 やはり、三島由起夫は今を予見していたのだなぁ。 愛国を振りかざす輩は信用できない。確かにそうだ。 里見岸雄の存在をこの本で知り!読んでみたいと思った。2017/09/17

takao

2
ふむ2022/12/21

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