内容説明
本能寺の変の「黒幕」は誰か?中世を終焉させる契機となった大政変の真相を解く。
目次
プロローグ(「本能寺の変」を企てたのは誰か?;戦国時代)
第1章 明智光秀が背いた原因は何か?(足利義昭―将軍を目指す;明智光秀―栄達から危機へ;織田信長―「国王にして内裏」;政変への道)
第2章 画策する足利義昭(「西国公方」義昭;政変迫る;政変断行)
第3章 「秀吉神話」を解く(備中高松城の水攻め;「奇跡の中国大返し」;山崎の戦い;信長を継ぐ者は誰か)
著者等紹介
藤田達生[フジタタツオ]
1958年、愛媛県生まれ。1987年、神戸大学大学院博士課程修了。学術博士。現在、三重大学教育学部教授。専攻は、日本中世史・近世史
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感想・レビュー
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佐島楓
39
足利義昭の視点からこの題材を書いたものをよんだことがなかったので、とても面白かった。ルイス・フロイスの文献にもあたってみたい。2015/07/20
matypoyo
3
足利義昭首謀者説。興味深い。地位を有効活用し、信長包囲網を完成させた男が、うまくやれたのか?というのが非常に興味深い。こういうのって、ある程度の資料をもとに仮説を立てて、追加の資料で徐々に仮説を補強していくのが面白いんですけどね。どこか、研究的な感じがして非常に興味深い。いろいろと資料を見ていきたいと思わせてくれる貴重な本。2018/04/20
シンドバッド
2
6月24日の新資料公開発表に触発され、読んだ。今回の資料は、著書推論の一つを、裏付ける事になったと考える。新資料を基にした、増補が、出版される事を、期待する。2014/08/12
ニョンブーチョッパー
1
△2005/06/05
へべれけ軍曹
1
足利義昭黒幕説。信長の政策転換による光秀の立場の変化や、義昭の積極的な活動など、興味深い内容で楽しめた。2016/10/22