講談社現代新書<br> 戦うハプスブルク家―近代の序章としての三十年戦争

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講談社現代新書
戦うハプスブルク家―近代の序章としての三十年戦争

  • 菊池 良生【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061492820
  • NDC分類 234.6
  • Cコード C0222

内容説明

中世的秩序をゆるがし、新たな国家間システムを生み出す契機となった、ハプスブルク家(旧教)・新教諸勢力間の悲惨な長期抗争の推移をたどる。

目次

第1章 ハプスブルク家の野望―「第五君主国創設」と普遍帝国理念
第2章 三十年戦争始まる―ボヘミア反乱
第3章 フェルディナント二世の絶対主義政策
第4章 皇帝の切り札のヴァレンシュタイン
第5章 北方の獅子グスタフ・アドルフ
第6章 ヴァレンシュタイン暗殺と戦争の行方
第7章 リシュリューの帝国政策―フランス参戦
第8章 ウェストファリア条約

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

60
大田の宗教学ガイドブック30の一冊。三十年戦争についての新書。泥沼の戦いは長期に及び、各領主たちの信仰にもとづく絶対正義は敵対する相手を排除に向かわせることに気がつくようになった。講和条約であるウェストファリア条約で政治と宗教の分離が唱えられ、近代への転換点となった。この欧州の新秩序は、世界システムへの基本となる。まさにパラダイムの変換。さすがに人物が多すぎるのでおぼつかなくなる箇所もあったが、この複雑な戦いをよく一冊にまとめたと感心する。時代がかった「絵巻物」的な言い回しはご愛嬌だが名著。2017/04/19

coolflat

16
三十年戦争を扱っている。三十年戦争といっても、三十年戦争がのべつ幕なしに続いたわけではない。三十年間に13度の戦争と10度の平和条約が結ばれた。つまり個々に戦争が行われた。それゆえ17世紀の歴史家は三十年戦争の1つ1つを別々に見ており、「戦争」という語を複数形で表示した。それではなぜ「三十年」という語と「戦争」という語の単数形がドッキングし、「三十年戦争」なる合成語ができ、今日もそれが浸透しているのか。理由はドイツのプロパガンダにある。三十年戦争はドイツからオーストリアを排除する最初のプロセスであった。2017/04/25

ホームズ

14
『戦うハプスブルク家』という題名ですが印象に残るのはグスタフ・アドルフとヴァレンシュタイン。特にヴァレンシュタインの存在に対する分析が面白かった。近代の常備軍に向けての話とか興味深かった。30年戦争の流れを理解するにはいい本と思います。もっとこの辺りの時代の本を読んでみたいな~。ヨーロッパの歴史は色々興味深い(笑)2012/09/27

吟遊

10
副題がタイトルにふさわしい。のちの著者の本、『傭兵の二千年史』『警察の誕生』といった特別な視点や、「読み物」としての面白みは、この本にはまだない。ひたすら三十年戦争を時系列で追い、戦いと背景と交渉の史実を並べる。みっちり書き込まれた教科書。軸は、各国(「国民国家」ではまだない)が普遍主義を掲げて、殲滅戦争をおこない、自国によるヨーロッパ支配を目指した時代から、近代国家が誕生し、それらが共存し、国家間の限定戦争がおこなわれるウェストファーリア体制への移行。2016/10/01

富士さん

7
30年戦争の概略が簡単につかめる便利な本です。しかし、今回読み直してみて、もっと壮大なテーマがあることに気づきました。30年戦争を通じて、それまで歴史上多くの超大国が採ってきた、普遍的な価値を押し付けながら多元的に解釈する余地を残すという広くてやわらかい支配を否定して、相対的な価値を認めることで一つ一つの主体を絶対的に扱うという狭くてかたい支配が確立したウェストファリア体制が、つまりは近代ヨーロッパが、そして現在の国際社会が、どのような事情で出来上がったかを跡付けてもいるのです。薄い割に秀逸だと思います。2016/01/18

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