講談社現代新書<br> 新・学問論

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講談社現代新書
新・学問論

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  • サイズ 新書判/ページ数 194p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784061489363
  • NDC分類 002
  • Cコード C0230

内容説明

「豊かさ」と「等しさ」に染めあげられた高度大衆社会のなかで、相対主義の風にさらされ、方向喪失と価値喪失にあちいった学問の世界。みずからその渦中にあって、アカデミズムの荒廃と頽廃にきびしく対決してきたが著者が、体験を踏まえつつ、めざすべき新しい学問のあり方を大胆に提言。「知」の現状にあえて一石を投じた注目の書。

目次

序 崩れゆく学問
第1章 学問の精神史
第2章 科学の拡散と閉塞
第3章 諸科学の重層的連関
第4章 科学における記号と意味
第5章 相対主義の跋扈と錯乱
第6章 学生の退屈と苛立ち
第7章 学者の病理
第8章 大学の未来
終章 大学との闘争

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobody

5
西部邁は詭弁の神様である。「説得」の快楽は言葉への跪拝となり、「社会現象は言語現象」であるとまで言い切るようになった。言語万能主義に陥ったのも当然、彼のレーゾンデートルがかかっているのである。詭弁の神様が言葉によって成りたつ学問・社会・大学の頽廃を嘆く有様は、あたかも快楽動物殺しが地域猫の保護活動を担うようなものである。何やら思想哲学史のようなことを辿った挙げ句、さらっと伝統崇拝に至る。そのわざとらしさは、ちょうど小林よしのりが家族愛・ふるさと愛を無理やり国家愛に結び付けるやり口を彷彿とさせる。「伝統」は2023/03/22

Iwanchu

0
古典を読む理由と教育の在り方を考える良いきっかけになった。2016/08/27

koishikawa85

0
本への書き込みによると1990年に私はこれを読んだようだ。中沢事件により東大をやめた西部氏が専門主義を批判し、科学の連関が大事だと総論的に語っている。大学の先生を批判するくだりも。だがその後の経緯をみれば大学を離れた西部氏は、同じような「保守思想」を繰り返す評論家になっただけで、新たな学問などまったくやらずじまい。結局学問を放り出した人と言わざるをえない。今回読み返す必要はないと判断したが、記録のため書き込んでおく。2016/02/14

草生やすな

0
これはよかった(故並感)2013/04/10

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