内容説明
身の丈2メートル余。岩を削りとったような肉体に、頭はぼうぼうたる蓬髪。性格は温好、怒りて鬼神のごとし。肉欲はその果てをしらず―関ヶ原の戦塵きえやらぬ荒廃の時代に、突如登場したニュー・ヒーロー万源九郎。大剣を背にした源九郎が、豪雨の山を登るところから物語は、全力疾走で始まる。次々と男に襲いかかる忍者、蹲る半裸の女。その闇の中を、魂を吸いとられるような巨大な光が天空を疾った!伴天連の妖術使いの、美剣士、牡丹、妖麗な夜叉姫、珊瑚の簪の謎…。よろずうけおい人源九郎のパワーが炸裂する新シリーズ第1弾。超時代伝奇ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びぎR
4
h2017/07/18
辺野錠
4
いつの間にか完結編が出ていたので再読。第一巻は主要人物の顔出しで導入部という印象。全体的にキャラが濃い。熊・猟犬と融合したモンスター権三とか所々に石川賢テイストを感じた。2012/08/24
ぬきゃま
3
夢枕獏作品で、戦う女を初めて見たような気がする。夢枕獏のあとがきパターンは、「長らく出ていなかったがサボっていたわけではない」パターン、「とんでもない物語を書いてしまったぞ」パターン、「あと何巻で終わりそうである」パターンがあると思う。最終巻まで読みたい作品。2012/05/29
洪七公
1
読了1987/11/11