角川叢書
武士はなぜ歌を詠むか―鎌倉将軍から戦国大名まで

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021402
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0395

内容説明

戦乱の続いた中世、武家は熱心に和歌を詠み続けた。宮廷文化への憧憬ばかりではない。一門や家臣との結束をはかり、また合戦を前に神仏と交流し、あるいは他国との交渉にと、自らの支配を確かにするために和歌の道は不可欠であった。地方に下った歌道師範の地位の高さは想像を絶するものがあった。武家政権の発祥地である関東を中心に、鎌倉将軍宗尊親王、室町将軍足利尊氏、江戸城を築いた名将太田道潅、そして今川・武田・北条の戦国大名三強を取り上げて、武家社会における文学伝統の足跡をたどる。

目次

序章 源氏将軍と和歌
第1章 歌人将軍の統治の夢―宗尊親王と鎌倉歌壇(多幸の親王将軍;鎌倉歌壇の最盛期;失脚と余生;宗尊親王和歌の特質)
第2章 乱世の和歌と信仰―足利尊氏と南北朝動乱(尊氏青年期の和歌的環境;神仏への祈願と和歌;鎌倉将軍と京都歌壇;戦陣における和歌)
第3章 武蔵野の城館と歌人―太田道潅と国人領主(鎌倉府の落日;五十子陣の攻防;江戸城に集う武将と歌人;道潅の和歌事績を求めて)
第4章 流浪の歌道師範―冷泉為和の見た戦国大名(室町後期の冷泉家;歌道門弟の育成;「田舎わたらい」の日々;戦国大名の和歌の実力)

著者等紹介

小川剛生[オガワタケオ]
1971年東京生まれ。慶應義塾大学卒業、同大学院文学研究科博士課程中退。熊本大学文学部講師、同助教授を経て、国文学研究資料館准教授。博士(文学)。著書に『二条良基研究』(2005年笠間書院第二十八回角川源義賞を最年少で受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のれん

6
東国武士というと坂東武者という言葉通り蛮族感があるが、そう言われるのは癪だと教養を身につけてた。 そういうテーマで纏められているのだが、如何せん政治史の観点からなぞっており、せっかく新しいテーマである歌から見ていない印象。 歌を列挙するだけでなく、内容よりそれが書かれた文書や人物などから背景のみを描くのではそれは普通の歴史となんら変わりない。 背景は背景のまま歌というものを武士がどう扱ったのを見てみたかった。   タイトルと内容のミスマッチさが残念。2019/05/17

メルセ・ひすい

0
そのまま歴史を書き写しただけ。 死に文。2009/01/17

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