角川文庫<br> 心の海を探る

角川文庫
心の海を探る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041245248
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

未だ知られざる人の心の不思議さ、そして心と現実世界との密接な関係を、対談の名手・遠藤周作が河合隼雄、カール・ベッカーらと語り合う。前世の記憶、臨死体験、共時性など、数々の興味深い話題を通して、人の心の深淵をのぞく一冊。

目次

求む!心あたたかな病院(新村明)
現代人は「自殺への道」を歩いている(池見酉次郎)
昔、老人は神の言葉を話した(河合隼雄)
「気」で歯を治す(福岡明)
「噂をすれば影」の不思議に迫る(湯浅泰雄)
「ニアー・デス」を科学する(カール・ベッカー)
人間は「前世の記憶」を持っているか(笠原敏雄)
東洋医学は病名より病人に目を向ける(谷美智士)
植物と人間は交感できるか(赤塚幸一郎)
日本人と白人は「魂の形」が違う(高橋巌)
宇宙の不思議、心の不思議(小柴昌俊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひと

16
平成の始まり頃、まだバブル感も残っている時期にプレジデント誌に掲載されていた対談集。「心の海」とありますが、心療内科から、Oリング、前世、宇宙まで取り上げられていて、恐らく当時流行っていたのであろうスピリチュアル系の話題が中心。経済成長の一つの頂点を迎えて、科学的に説明が難しい領域への関心が高まったのかもしれないですね。その後、科学的検証ができずにあるものもあり、波は引いていますが、また流れが来ることはあるのかもしれません。高齢化が進んでいるので、死後への関心が再度たかまる可能性は高い気がします。2024/09/01

肉尊

15
やはり遠藤周作+河合隼雄の対談は面白い。餅つきの合いの手・返し手の如く掛け合いがお見事。今作では未だ科学の手が及ばない未知の領域にスポットを当てる。臨死体験のみならず、植物に音楽を聞かせたり、気の療法など様々。バブル期の超能力ブームを彷彿させる内容だった。遠藤氏の指摘では、日本人は唯物論的で肉体や知性という機能的側面だけで物事をみるという。考えてみれば大半の人は農民であって、精神性を育んできた歴史とはいえまい。近年もスピリチュアルブームがあるが、科学や経営面へのアプローチがもっとあってもいいかもね。2021/02/08

ちぇくま

4
20年以上前の本であり,科学的な情報としては古いのであまり本気で読まないほうがいいかもしれない.ただ,老人の言葉に関する箇所や東洋西洋医学の違いなど,ところどころ楽しく生きるエッセンスがちりばめられているので遠藤周作が好きな人は読めばいいと思う.2020/03/16

みけのすずね

4
遠藤周作氏の対談集。河合隼雄先生との章にて…ボケで、わけのわからないことを言う、をアイヌの人たちは神の言葉(神用語)が交じってきた、と聞く。おじいさんの言葉をそういう態度で聞いて自分も年をとっていくのと、「うちの父もボケた、俺もどうなるだろう」と思って生きていくのとは全然違う。ひ孫の声が聞こえる所に寝ているだけで、おばあちゃんはひ孫に癒され、ひ孫はおばあちゃんのために遊んでいるわけではないけれども、ともに存在していることが相互の癒しとなっている。機能的に役立つということを超えたところで役立っている。2013/02/24

パピコ

1
興味深い対談の数々。 先見の目があるというか、今後の病院の姿とか、西洋、東洋、中国医療のいいとこ取りとか、前世のあるなし、宇宙と心と科学etc. こういうことは妄想でしかないと私は思っていたけど、真剣に考えて、実現させていけるような気さえしてきた。 自分が思っていること、現在には通じなくても、どこかで同じようなことを思っている人がいるかもしれない。 自分のことを変だと思わずに発信していこう。2015/12/01

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