朝日選書
ネアンデルタール人の正体―彼らの「悩み」に迫る

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  • サイズ B6判/ページ数 313,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598691
  • NDC分類 469.2
  • Cコード C0345

内容説明

かつて地上には、常に2、3種類の「ヒト」がいた。新しい人類が現れては消えていき、その数は17種にものぼる。その唯一の生き残りであるわれわれホモ・サピエンスを除いて、ヒトはすべて地上から姿を消した。ネアンデルタールとは、600万年の人類史の中で、ごくごく現代に近い時代に出現し、そして消滅していったヒトであり、われわれの「最後の隣人」であった。4万年前まで、ネアンデルタールとわれわれの祖先は、同じ時代に生きていた。彼らは出会い、そして混血したのだろうか。それとも、ネアンデルタールは子孫を残さず絶滅したのだろうか。化石発見ラッシュの中、化石、脳、言語、遺伝子等の専門家が、さまざまな視点で最新ネアンデルタール像に迫る。

目次

ネアンデルタールの悩み
心が知りたい
地球上から消えた人々
人類はいつ、なぜ争うようになったか
2つの人類が出会ったとき
遺伝子から探る
化石は語る
仮想復元で広がるイメージ
成長のしかたを考える
脳の違いが意味すること
言葉を話したか
1日を想像する

著者等紹介

赤沢威[アカザワタケル]
1938年大阪府生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。東京大学大学院理学系研究科人類学専門課程博士課程中退。学術博士。国立科学博物館研究員、東京大学教授、国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授などを経て、高知工科大学教授並びに人間文化研究機構理事。1967年以来、中東のシリア・レバノンで旧石器時代遺跡調査に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

horuso

2
シンポジウムの講演集がベースになった本なので、かなり雑多な内容。反面、人類学や遺伝学以外の、発達心理学といった変わった観点からの考察があって、面白いことは面白い。2005年の本なので、その後の新発見が多く、今の学界の主流とはかなり異なる見解が述べられている部分もあるが、学説の移り変わりなどを確認できるメリットもある。ネアンデルタール人に興味がある人が現時点でこの本だけ読むのはまずい気がするが、いろいろ読む中の一冊としてはお勧めできる。2017/05/08

ゆずこまめ

1
色々な専門の研究者たちが執筆しているので必ずしもネアンデルタール人の専門家ではないけど、様々な視点からネアンデルタール人のことを考えられてよかった。2022/12/04

takao

1
ふむ2021/03/07

ゲンゲン

1
結局、一番知りたかったネアンデルタール人とクロマニヨン人との関係や、なぜ忽然とネアンデルタール人が絶滅したのかは、やっぱり謎のままだった。これは仕方がない。ただこの本を通じて、彼らの生活や文化的な一面、現代人と外観的にどう違っていたのかよくわかった。後半は彼らとあまり関係ない分野のはなしにシフトしてきたが、人の骨格から成長の仕方を解説していた章は興味深かった。2016/06/21

中島直人

1
ネアンデルタール人に関する11人の小論集。様々な角度からの分析を見ることが出来、勉強になった。ただ、あまりに学術的過ぎて、古代史のロマンを感じられるようなものではなかったのは少し残念。2013/04/22

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