力道山がいた

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022574831
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0095

内容説明

誰でも知っている力道山、誰も知らなかった力道山―二つの力道山が、この一冊に結晶した!不世出の英雄、その光と影。

目次

第1章 力道山プロレスの誕生
第2章 巌流島の血闘
第3章 世界王者への野望
第4章 鉄人ルー・テーズ
第5章 力道山プロレスの曲がり角
第6章 唐突な死
第7章 表裏の逆転
第8章 力道山の再生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nonpono

7
晩年をリアルタイムで見ていたアントニオ猪木の死。猪木を理解するには師匠の力道山。あの北斗晶と佐々木健介の出会いの場になった、猪木の悲願の北朝鮮でのプロレスの祭典、やはり遡れば力道山。著者が興奮気味で振り返るテレビジョン黎明期、戦後復興期の力道山とプロレス。戦争に負けた日本人がアメリカ人を空手チョップでなぎ倒すカルタシス。隠された、いやわざと隠した真実。そして差別。祖国に置いてきた妻子、引き裂く朝鮮戦争。歴史という歯車が悲しいくらいに非情にも、ぐるぐるまわる。力道山の安息の地はいづこか。哀歌にも聴こえる一冊2023/08/24

幕 慕蘭

3
ファイティング原田を描いた『黄金のバンタムを破った男』で昭和の格闘家ものはやはり面白いと思い今度は日本プロレスの祖・力道山の評伝をチョイス。戦後日本の英雄としての力道山、出自の謎、不可解な木村戦、突然の死、そしてその後長い年月をかけて氷解していく真実。とても興味深く読んだ。21世紀になり、死因が麻酔ミスという可能性が濃厚になったという。医療ミスがなかったらその後の日本プロレスはどうなっていたのか…。次は『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか』を読みたい。2014/03/17

kaz

3
著者のことは、「私プロレスの味方です」で初めて知った。何かと胡散臭く見られがちなプロレスについて、当時全盛期のアントニオ猪木を主に、「過激な視線」で徹底的に深読みしていく姿勢が新鮮だった。その著者の原点が力道山体験であることよくわかる一冊。精神年齢が中学生並みとマッカーサーにいわれた日本人の間で、プロレスが熱狂的なブームになった経緯とその後の紆余曲折が当時小中学生だった著者の体験を中心に交えて語られる。2013/08/31

Hisashi Tokunaga

3
金信洛⇒金村光浩⇒百田光信⇒力道山。29年30年代力道山の試合を毎日、朝日、読売そしてNHKが追っかけ掲載したんだね。「孤独の右手」「電柱松の廊下」「伝家の宝刀」と筆者村松から形容される、空手チョップ!!ナショナリズムを研究するなら力道山を。50年60年代の米日韓関係に呑まれる力道山。資本の論理は<国>を超える。大田は田園コロシアムでの試合、池上(南馬込?)の住居が出てくるが、作者の興味の対象にはなっていない。2013/04/21

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