内容説明
平和な江戸時代中期、実直な「公務員」の知られざる日常を、勤務の実態、結婚や不倫、苦しい家計のやりくりまで、旗本の娘がリアルに語った…。幕臣とその家族のごく普通の生活。
目次
結婚の条件
優しい離婚
女たちの就職
大いなる出勤
叙父さんは受験生
大きな江戸の小さな屋敷
耕やす人々
転勤
武士ってなに
檻の中
病気の話
幕臣たちの生活倶楽部
婢女
おばあさんは忙しい
老いの愉しみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wang
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江戸中期の中級幕臣の日常生活。武家の娘の語り口調なので読み易い。記述は毎日の出勤風景から結婚の細々したこと家のこと食事のこと出張のことなど実生活が垣間見える記述になっている。2010/02/14
三枝直彦
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氏家先生も初期作品の為抑え気味の内容だが、旗本・御家人に仕えていた「渡り侍」とはどの様な人達(出自)だったのか、掃除や肉体労働をしていた「渡り中間」からステップアップして最終的に「渡り用人(執事・会計責任者的な立場)」になっていく過程が基本図書の『幕末百話』と併せて読むと良く分かる。 2025/08/23