出版社内容情報
畏れ気もなく恋の心情を綴った『みだれ髪』から陰翳深き後年の作まで、稀代の歌人・与謝野晶子のすごさと面白さはどこにあるのか。晶子は『源氏物語』の現代語訳や社会評論など、多方面に才能を開花させたが、何より詩歌こそが「生活の全的表現」であった。実作者ならではの視点からその歌と生涯を読み、「詩と真実」に迫る。
【目次】
はじめに
第一章 和歌の〈恋〉から近代の〈恋愛〉へ
1 堺時代の晶子
2 和歌と短歌――その時代
第二章 『みだれ髪』という一撃
1 表現の自在
2 「みだれ髪」の系譜
3 かたや浄瑠璃、かたや王朝物語
4 主題の獲得
5 歌の根拠
第三章 時代・社会に翻弄される詩歌
1 「君死にたまふことなかれ」批判
2 反戦論と反戦詩が交差する
3 晶子にとっての天皇像
第四章 論ずる姿勢
1 筆で闘う
2 心の軌跡
3 『明星』終刊
第五章 われ一人のみ天国を墜つ
1 シベリア鉄道の一人旅
2 君も雛罌粟われも雛罌粟
3 パリを拠点として
第六章 女性の自我をつきつめる
1 愛執のゆくえ
2 「新しい女」に相対する
3 『青踏』の女性たちとの論戦
4 女性の社会的地位確立のために
5 慕う心
6 鴎外の存在
第七章 源氏に始まり源氏に終わる
1 少女期からの源氏体験
2 二度にわたる現代語訳と「源氏物語講義」
3 与謝野晶子の源氏学
おわりに
初句索引
引用・参考文献
引用評論等の収録書一覧
あとがき
年 譜
内容説明
旧い道徳観を蹴散らして恋を貫き、その心を『みだれ髪』にうたいあげた与謝野晶子。詩「君死にたまふことなかれ」によって軍事に傾く国家思想に抗い、二度にわたり口語訳を刊行して『源氏物語』の価値を定着させもした。その不屈の精神、詩魂の源は何だったのか。実作者ならではの読み解きによって晶子の営為の全貌に迫る。
目次
第一章 和歌の〈恋〉から近代の〈恋愛〉へ
第二章 『みだれ髪』という一撃
第三章 時代・社会に翻弄される詩歌
第四章 論ずる姿勢
第五章 われ一人のみ天国を墜つ
第六章 女性の自我をつきつめる
第七章 源氏に始まり源氏に終わる
著者等紹介
今野寿美[コンノスミ]
1952(昭和27)年東京に生まれる。歌人。横浜市立大学卒。79年「午後の章」50首で第25回角川短歌賞受賞。92年夫の三枝昂之らと「りとむ」創刊。2015年より宮中歌会始選者。著書―歌集『世紀末の桃』(雁書房、88年、現代短歌女流賞受賞)『龍笛』(砂子屋書房、04年、葛原妙子賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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