出版社内容情報
三○年前,アジア人留学生たちとの出会いにより,日本で暮らす外国人のさまざまな困難と心情を知った著者は,在日韓国・朝鮮人,留学生,労働者などを取り囲む数々の「壁」を打ち破るために尽力してきた.在日外国人の戦後史そのものというべきその豊富な体験を,基本的な最新データとともに具体的に語る.真の国際化を考える上で必読の書.
内容説明
30年前、アジア人留学生たちとの出会いにより、日本で暮らす外国人の様ざまな困難と心情を知った著者は、在日韓国・朝鮮人・留学生、労働者などを取り囲む数々の「壁」を打ち破るために尽力してきた。在日外国人の戦後史そのものというべきその豊富な体験を、基本的な最新データとともに具体的に語る。真の国際化を考える上で必読の書。
目次
序章 アジア人留学生との出会い
2 在日外国人はいま
2 「帝国臣民」から「外国人」へ
3 指紋の押捺
4 援護から除かれた戦争犠牲者
5 差別撤廃への挑戦
6 「黒船」となったインドシナ難民
7 国際国家のかけ声のもとで
8 外国人労働者と日本
終章 ともに生きる社会へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
2
在日外国人たちがこれまでどのように日本社会の中で位置づけられて来たかを知るためには、よくまとまった一冊。読了本は1991年の旧版なので、すでに22年経った現在では当時に比べ法整備も進んで、だいぶ状況もが変わったように思う。だが昨今のヘイトスピーチに見られるように外国人差別や人権を無視した排他的な運動を見ると国際協調が叫ばれている中、一部の人々の意識は当時よりむしろ逆行しているかのようだ。在日朝鮮人の問題を考える場合も歴史を知った上で理性と寛容を持った精神で対応したい。国として人間としての豊かさが問われる。2013/11/25