出版社内容情報
近代文学史に屹立する志賀直哉.著者は,その珠玉の作品群とその水面下に大きく裾なす日記,草稿,書簡などの中に,作家の内面的葛藤と成熟を読み取っていく.透徹した批評で知られる文学者による本格的な作家・作品論である.上巻は,初期の作品群から「城の崎にて」までを,下巻は「暗夜行路」を中心に志賀文学の本質に迫る.
内容説明
近代文学史に屹立する志賀直哉。著者は、この文章の名手による珠玉の作品群とその水面下に大きく裾なす日記、草稿、書簡などの中に、作家の内面的葛藤と成熟を読み取っていく。本書は透徹した批評で知られる文学者による本格的な作家・作品論である。上巻は、初期の作品群から「城の崎にて」までを取り上げる。
目次
性欲と戒律
自画像作家への道
尾道時代
自己中心次義
大正3年という年
沈黙の時代/生と死を分つ透明な膜