出版社内容情報
西欧の源流に聳え立つ「知」の巨人,キケロー.カエサル,ポンペイウスらとともに共和政末期ローマの現実を激しく生きた,その生から紡ぎ出された著作の数々は,実践人をも惹きつけた尽きせぬ巨大な遺産にほかならない.主要著作を厳選,収録した本選集によって,知られざるローマの巨人の全貌が,ここに初めて開示される.
目次
神々の本性について
運命について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buuupuuu
16
『神々の本性について』第2巻で、ストア派のバルブスが、自然神学的な議論を展開する。万物が示す秩序や目的論的な調和が、エピクロス派の言うように偶然に生じたとは思われない。宇宙は神々の摂理によって管理されていると考えるべきなのだという。対する懐疑主義(新アカデメイア派)のコッタの予告では、自然は自らの力によって調和を保つと論じられるはずだったが、テキストが消失したためか、該当箇所がない。また解説によれば、キケロの懐疑主義は、人々を権威や偏見から解放して、理性的な対話の場を開くことを目的としているのだという。2025/02/27
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