今ここに生きる子ども<br> テレビゲームと癒し

今ここに生きる子ども
テレビゲームと癒し

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000260510
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0336

出版社内容情報

テレビゲームは,子どもの心に悪い影響を与えるのだろうか.ゲームを批判する思想の系譜を丹念に追いかけ,カウンセリングの場での自らの臨床経験を紹介しながら,テレビゲームのもつ癒しの可能性を訴える.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

20
マイ古本屋で購入、私と同世代(正確には彼女が1つ上)で、ビックリハウス、YMO等サブカルの影響をモロに被って、今は東京から引っ込み北海道の新天地でホームの専属医として働いている、リカちゃん先生が若い時(1996年)に岩波から出した本。私はテニス、インベーダー、ギャラクシアン止まりで、ロールプレイングは興味が無くファミコンもやりませんが、リカさんはかなり嗜んで入れ込んでいたのですね。今でもネット無しでは文化論もビジネスも始まらないし、その後のクール・ジャパンも今では当たり前の存在。早すぎた試論。2024/12/29

あーさん☆本に埋もれてます(⁠╯⁠︵⁠╰⁠,⁠)

15
ファミコン!Σ( ̄□ ̄;)2017/11/18

ブルーツ・リー

3
まだスマホやネットゲームができる前に書かれた、テレビゲームと子供の医療に関する本。 当時は、まだ良かった。ゲームを心の安らぎに使うケースもあったと思うのだけれど、その後、パソコンでのネットゲームや、スマホが開発され、四六時中、いつでもゲームができる時代になってしまい、結果、依存症や、課金による借金など、新たな精神疾患を生む時代になってしまった。 作者の香山リカも、本書を書いた当時はゲームに肯定的な事を書いているが、その後のゲーム中毒者が多発する流れに、さすがに医者として、肯定できなくなってきた模様。2021/03/06

ごまたろう

2
ゲームが好きな精神科医である著者が、自分の経験から思うテレビゲームの子どもへの影響を語る。議論の根拠が精神科医としての経験であるため科学的でないが、著者自身それを認めた上で「こういう考え方もあるんだよ」というスタンスを取っているので好感が持てた。何の根拠も無いのに「ゲーム脳」などと言い出す本よりはよほど信頼性がある。2010/02/28

カラス

1
一見するとゲーム好きの書いた肯定的な本に見えるが、実は非常に慎重な一冊。テレビゲームと癒しを簡単に結びつけて考えず、自信の臨床体験をまじえて慎重に考察した本。安易な結論に飛びつかず、考察よりも観察にウェイトを置いており、結論よりも疑問を優先し、それを読者に提示するというスタイル。ゲーム否定論がムカつくからといって安易な肯定論に流れないのが良い。強迫神経症の子がゲームの中ではのびのびとしていたり、外界に対する恐怖心が強い子が、平気でウィザードリィを遊んだりするという、「逆転現象」が強く印象に残った。2019/02/26

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