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内容説明
人も住めないミクロな飛び地、飛び地の中の飛び地など、世界には驚くような飛び地が多数存在している。誕生のいきさつや政治、歴史などの背景も紹介。図版100点超! 新しい世界史が見えてくる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
31
特別な存在と見られがちな「飛び地」。しかし世界史・政治史の中で考えれば、決して無視できない重要なファクターとなることが、思った以上に多いのだ、ということを教えてくれる本。こんな細かい事柄をどうやって著者は調べることができたのか、それも不思議に思えることのひとつ。いずれにしても他に類書のない、貴重な情報満載でした。2016/05/25
田氏
18
この国にはかつてYahoo!ジオシティーズというものがあった。その崩壊とともに、どれだけの優良テキストサイトが失われただろうか。本書はそのひとつ『世界飛び地領土研究会』なる濃ゆいサイトを書籍化したもの、の文庫化したもの。なお著者は、九龍城砦に住んだ経験のある現さいたま市議という激レアさん。そりゃ濃ゆいわ。件のWebサイトは、WebArchiveなりWeb魚拓なりに保存されているので、お暇で雑学趣味な御仁はぜひ覗いてみていただきたい。さすれば、本書の税別1000円というプライスも大変お買い得に見えてこよう。2019/07/04
ふぁきべ
7
同じ著者で、前に読んだ国マニアのほうが面白かったが、この本の問題というより好みの問題かもしれない。ただ、ギリシャが第一次大戦後に小アジア(アナトリア半島)に結構大きな領土を持っていたことは知らなかったし、なるほどと思わさせられることや意外な事実が出てきて面白かった。ちなみに余談だが、この著者のHPもとても旧式だが、面白い飛び地や消滅した国についての情報がたくさんあって面白い。2017/07/19
まさむね
6
日本でも県境に飛び地があるケースが話題になったりするが、世界を見渡せば恐らくは無数の領土の飛び地が過去・現在に存在する。その歴史的背景などをざっくりまとめた本。こういうネタ大好きなので、非常に興味深く読んだ。かつて存在した飛び地では、特にインドの飛び地の多さに驚く。ホテルの一室が別の国だった、みたいなユニークなケースも紹介されている。2016/01/26
Francis
6
世界のあちこちにある「飛び地」について、現状、成立の原因、歴史についてよくぞここまで調べたなあ、と感心するくらい詳しく書かれている。これを読んだら、国境線や領土、国家に対する今までの観念が揺らいでしまうだろう。面白くてためになる本。2014/10/14