日本映画と戦後の神話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000242547
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

昭和天皇、山口百恵、ヨン様―。戦後、ヒーローはさまざまな神話を構築してきた。作り手が意図したもの、観客が欲したもの、いずれもそれが人々の心をとらえてきたのはなぜか。いったい何が神話を作るのか。著者最新の日本映画論。

内容説明

戦後、さまざまな神話を構築してきたヒーローたち―力道山、ゴジラ、山口百恵、昭和天皇、寅さん、ヨン様。彼らに熱狂したわれわれは、いったい何を見ていたのか。何が「国民的」神話を作りだすのか。観客が欲したもの、作り手が意図したもの。映画がもつ「神話」形成という装置に警鐘を鳴らしつつ、「神話」解体をめざし多様な表象に迫った、日本映画への注目のアプローチ。

目次

1 日本映画と戦後の神話(敗戦の日;天皇裕仁の肖像―ソクーロフ『太陽』 ほか)
2 “一九六八”以降(ATGについて知っている二、三のことがら;アングラ映画の記憶 ほか)
3 韓国の眼差し(力道山と大山倍達;在日朝鮮人はどのように戦後を映画にしてきたか ほか)
4 日本が沈没するまで(金大中拉致の映画化―いささか小川徹ふうに;高嶺剛と沖縄 ほか)

著者等紹介

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。ソウルの建国大学をはじめ、ボローニャ大学、コロンビア大学などで客員研究員・客員教授を務め、現在は明治学院大学教授として映画史を講じている。映画、文学、都市論、料理、漫画、音楽と、幅広い領域で批評と研究活動を行なう。映画関係の著作に『映画史への招待』(サントリー学芸賞、岩波書店)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

5
「来るべき日本映画史は、本多の怪獣映画と黒澤のシェイクスピア解釈とを同じ地平のうえに乗せて論じるところから、執筆されなければならない。」『ゴジラとその後裔』より。30代に読み漁った四方田本を久しぶりに。近頃の自分に足りていなかったのは、こうした成分だったようだ。2016/09/23

あきこ

0
映画を通して、日本人は戦争をどう意味付けていったのか?また意味付けられたのか?一方海外では?戦争というテーマだけでなく、他にも盲人、山口百恵といった多彩なテーマで読み応えがあった。2015/06/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/180548
  • ご注意事項

最近チェックした商品