内容説明
イエスその人の経験の内実とは、どのようなものだったのか。イエスによって生きられた「時間変容の出来事」として、それを明らかにしようとする。イエスの「神の国」のイメージ・ネットワークが編まれた背後の文脈を、旧約聖書および同時代のユダヤ教黙示思想に探り、ベンヤミン、アガンベンのパウロ解釈と対話しながら、「イエスの時間」の本質を捉える。「地上に拡がりつつある神の国」という救済のヴィジョンの中心には、過去と未来、創造と終末を統合する“今”という時間経験があった。イエスの存在とその独創性を、現代の思考に移し植えようとする力作書下し。前著『イエスという経験』の姉妹篇。
目次
第1部 救済史を超えて―旧約聖書・ユダヤ教黙示思想との対話(「モーセ五書」と「申命記史書」におけるアブラハムとモーセ;ユダヤ教黙示思想におけるアブラハムとモーセ;洗礼者ヨハネ)
第2部 イエスの「内側から」と「外側から」―イエス研究の視座(イエスとアブラハム伝承;イエス研究の視座;「謎の死」としての十字架)
第3部 パウロとイエス―現代思想との対話(原始エルサレム教会の復活信仰と贖罪信仰;パウロの「十字架の神学」;パウロの「今」―パウロの時間論1;パウロとベンヤミン;ベンヤミンとイエス)
著者等紹介
大貫隆[オオヌキタカシ]
1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専攻博士課程修了。ミュンヘン大学にてDr.theol.取得。東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fishdeleuze
くり坊
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