岩波全書
インド思想史 (第2版)

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  • サイズ B6判/ページ数 282,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000200233
  • NDC分類 126
  • Cコード C0321

出版社内容情報

数千年の伝統をもつ思想の簡潔な概説書.初版後の研究の進歩に基づき,全面改訂を行い,バラモン教,仏教,ジャイナ教,ヒンドゥー教,イスラム教など諸思想の特質を明らかにするとともに,内容の一層の充実をはかった.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

56
中村先生の本はかなり昔様々なものを読みましたが、1冊を選ぶとなるとこれか「比較思想論」となると思います。インド思想史とはいうものの、インド哲学の入門書的な位置づけにあると感じます。仏教などを研究しようという人にとっての必読本だと思います。読みやすいと感じます。2015/04/18

roughfractus02

8
本書は、アーリア人の侵入とリグ・ヴェーダの宗教から始まり、仏陀までの多様な思想を巡り、その後の各宗派の運動やイスラム教と交流する中世、さらに近代化から外国資本主義下での思想運動を経て、ガンジー、タゴールまでを概説する。が、その時代や社会背景も示唆しつつ複雑で多様なインド史からその思想を前景化するその構成を著者の比較思想の構想から見ると、本書は単なる概説書に留まらない。東洋的思惟の特徴を取り出そうとする著者が、インド史のモザイク状の時空から各思想のパターンを形態論でマップし、ネットワークする手順が仄見える。2021/03/26

Riopapa

4
概説書として,インド思想全般を知るには便利かも知れない。インドでは仏教があまり盛んでないのはどうしてだろうと思っていたが,イスラム教徒によって一度は壊滅させられたからということであった。2018/02/24

ぎじぇるも

2
古代インドの民族変遷から始まりアーリア人と原住インド人の文化の混合の仕方から書かれ六派哲学の誕生と哲学の特徴について語られる。また、社会の変遷に伴い各王朝の事情とその影響がどのように六派哲学に与えられたかが順を追って書かれているので新書レベルより少し高いところが読める。インド史の書籍と合わせて読むといいかもしれない。どちらかと言うと北部インドのことがメインに書かれている印象がある。2021/11/23

牛タン

2
ヒンドゥー、仏教を中心としたインドの宗教史。インド思想の共通点は輪廻転生とそこからの解脱にあるよう。ヒンドゥー教では儀式やヨーガにより解脱を目ざすのに対して、仏教では瞑想を行うのが実践上の違い。ヒンドゥー教はその一派に仏教を含めても違和感ないぐらい様々な思想が分立していて、雑然としていると思った。セム系の一神教と比べると哲学や実践への比重が重く、法学や思想の体系化の比重が軽い感じがした2019/08/18

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